夏の暑い時期は、暑さ対策のほかに台風被害を対策する必要があります。
事前にしっかり対策することで被害を最小限に食い止めることができます。
この記事では、家庭菜園の台風対策について4つの事前準備と台風がすぎた後に行う3つの工夫をまとめています。
台風に負けない野菜・畑を作る4つの対策
台風シーズンの9月は秋冬野菜の植えつけが終わる頃で、ようやく活着した苗が強風で折られてしまうことがあります。
特に、大根の場合は首にあざができたり、形が悪くなったりします。
また、収穫間近の夏野菜も強風で折られたり、傷がついたりする場合があります。
強風対策としては、被覆資材を畝にべたがけするのが効果的です。
ややきつく張って苗を地面に固定し、杭で留めて風で強く揺すられるのを防ぎます。
広い面積の場合は、資材の継ぎ目をたっぷりと重ねます。
また、べたがけほどの効果はありませんが、畝の両側に土を盛ることで風の直撃を防ぐことができます。
株元への土寄せも併せて行います。間引き前後の小さな苗に有効です。
畑やハウスを見回って、損傷箇所を修復しておきましょう。
特にビニールハウスは1箇所でもスキマがあると風が吹き込んで大きな被害をもたらします。
よく点検をして、入り口をきちんと閉めておきます。
扉ごと外れることもあるので、地面に杭を打ってヒモを張り、扉を固定しておくと良いでしょう。
サイドの巻き取り棒を固定しておくことも忘れずにしましょう。
また、排水溝にたまった泥やゴミはかき出しておきます。
適切に排水できないと、株が水につかって根腐れを起こしたり、病気の原因になります。
収穫直前の野菜に傷がついては台無しです。
トマトやキュウリ、ナスなどの果菜類は早めに収穫しておくと被害は軽減できます。
以下のツイートは台風対策のまとめです。
台風が過ぎ去ったあとに行う3つの工夫
台風が過ぎ去ったあとは、畑の様子をみまわりましょう。
一番に気をつけたいのは病気の発生で、雨上がりで湿度が高いことも、病気がはびこる原因となります。
損害を受けた茎葉や根などに病原菌が入り込むと、あっという間に伝染しかねません。
病気予防のためにも薬剤を散布して、ひどく傷んだ株は早めに除去した方が無難です。
畑に水が溜まっていたら、周囲に溝を切って排水し、畑の表面が乾いたら、中耕して土中に空気を供給します。
①株を立て直す⇨倒れた株を真っ直ぐにして株元に土寄せして畝を作り直す。
②薬剤散布⇨草勢を回復させるために殺菌剤の散布と追肥をする。
③大雨の後で地面が乾くと硬く締まるので、中耕して畝に空気を供給する。
おわりに
8月、9月、10月は台風がよく発生し、大事に育てていた野菜たちを襲います。
自然災害なので仕方がない部分もありますが、しっかり対策するのと全くしないのとでは歴然とした差が生まれます。
7つの工夫を実践して被害を最小限に食い止めましょう。
この時期は、暑さもピークに達し、野菜は何かと被害を被ります。
台風対策と併せて「暑さ対策」もしっかり行っておきましょう。
下記では、野菜づくりに欠かせない「暑さ対策」についてまとめています。