チュウゴクダイコンは中国の北部あるいは中部で土着・改良されてきたものの中から、日本人の嗜好に向くとして導入された品種群で、カラフルなものが多いのが特徴です。
この記事では、そんなチュウゴクダイコンの育て方・栽培方法についてまとめました。
チュウゴクダイコンについて
栽培の方法はダイコンに準じ、品種ごとの違いが現れたところで収穫しましょう。
チュウゴクダイコンは冷涼な気候を好み、性質は強健で育てやすいです。
冷涼地①:種まき4月〜8月、収穫6月〜10月中旬
冷涼地②:種まき2月〜4月、収穫3月中旬〜5月中旬
温暖地①:種まき3月中旬〜5月中旬、収穫4月下旬〜6月上旬
温暖地②:種まき8月中旬〜10月上旬、収穫10月上旬〜12月上旬
中国北部系のものは概して乾燥に強いですが、中部系のものには低湿地向きの短根のものもあります。
中〜小型のものが多いので、栽培期間が短く、輪作面から見て取り入れやすいです。
また、す入りしにくいものが多いのも特徴です。
種を1カ所6〜7粒の点まきにして、3回の間引きで1本仕立てにします。
葉の形や広がり方が整った良い株を残すようにしましょう。
チュウゴクダイコンは、根の形や色、特に切断した内部の色に特徴のあるもの、歯ざわりや食味に特徴のあるものが多いです。
天安紅心2号(サカタのタネ):内部は鮮やかな紅色で、サラダや漬け物にすると持ち味が生きる。
黄河紅丸(サカタのタネ):表皮は赤、中は純白で、肉質は緻密。浅漬けにオススメ。丈夫で作りやすい。
春京赤長水(サカタのタネ):長さ10〜15cmのミニサイズで、種まきから約1ヶ月で収穫できる。
青長大根(タキイ種苗):中心まで緑色で、肉質はよく締まる。強い甘みがあり、おろしにすると美味しい。
畑の準備・種まき
まずは、畑の準備からで、種まきの半月以上前に苦土石灰をまき、40〜50cmの深さによく耕し、小石や大きな雑草の根などの異物を丁寧に取り除きます。
石灰の量は1㎡当たり石灰大さじ3杯です。
畑の準備ができたら、次は種まきです。
直径5〜6cmの瓶底などを押しつけて、できた円の型に沿って種をまきます。
円の型の間隔は大体25〜30cmで1カ所に6〜7粒まきます。
2cmほど覆土し、クワの背で軽く鎮圧します。
間引き・追肥・収穫
間引きは3回に分けておこないます。
1回目は本葉1枚の頃に3本にし、2回目は本葉3〜4枚の頃に2本にし、3回目は本葉6〜7枚の頃に1本立てにしましょう。
追肥は2回に分けておこないます。
1回目は1株当たり、油かす小さじ1杯と化成肥料小さじ1杯を第2回の間引き後に、株の周りにばらまいて軽く土と混ぜます。
2回目は1株当たり、油かす大さじ1杯と化成肥料大さじ1杯を第3回の間引き後、畝の片側に肥料をばらまき、クワで土と混ぜながら土寄せします。
この後は生育の様子を見て適宜追肥していきましょう。
収穫は、試し抜きをして、尻の部分までよく太っていたら収穫します。
おわりに
チュウゴクダイコンは日本種より貯蔵性の高いものが多いので、畑で容易に保存できますよ。
輪作にも使いやすいチュウゴクダイコン、ぜひ一度育てて見てはいかがでしょうか。
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