1.草木灰の効果
カメムシ、テントウムシダマシ、ウリハムシなどが大発生すると収穫に悪影響が出ることがあります。
飛んで逃げ回るものもいて捕殺は至難の業です。
そんな時は、草木灰の利用がオススメですよ。
草木灰は、刈り草や剪定枝をよく乾燥させたものを、ゆっくりいぶすように燃やしたあとに残る灰のことです。
カリウム分を補給する肥料として使われるほか、アルカリ性の資材なので土づくりの際に土壌酸度の調整にも利用されます。
草木灰は、木が焼けた独特の臭いがし、多くの虫はこの匂いを嫌います。
野菜に草木灰をパラパラと振りかけておくと害虫が近寄りません。
カメムシやテントウムシダマシなどもすぐに逃げ出します。
幼い苗の場合は、強いアルカリで葉焼けを起こしてダメージを受けることがあるので使用は控えた方が無難です。
住宅地など野焼きが禁止されている地域では草木灰づくりはできません。
キャンプ場でバーベキューをしたら灰を持ち帰り、ストックすれば利用できます。
・枯れ草や枯れ枝を燃やした灰を利用
・灰の臭いを嫌って害虫が寄りつかない
・植えたばかりの幼い苗には使わない
2.草木灰の作り方
【準備物】
○草木灰‥‥ひとつかみ
○水‥‥適宜
①草や木を燃やす
よく乾燥させた野菜の残渣、刈り草、剪定枝などを燃やして灰にします。
大きな炎を上げず材料を積み足しながら、いぶすように燃やして黒い灰にします。
②水に灰を軽くひとつかみ
バケツに水を張り灰を軽くひとつかみ加えて混ぜたらできあがりです。
バーベキューをしたあとのような木が焼け焦げた臭いがします。
多くの虫はこの臭いが嫌いです。
③肥料にもなる草木灰
草木灰はカリウム分が豊富で、昔から使われてきた肥料です。
野菜全般に使え、特にイモ類に使うと、太った良いイモが採れます。
3.草木灰の使い方
草木灰には殺虫効果はないですが、カメムシ、テントウムシダマシ、ウリハムシなど、追い払ってもすぐに舞い戻ってくる害虫も、草木灰を使うと一目散に逃げ出して近寄りません。抜群の忌避効果があります。
使い方は、葉が露で濡れているときは、草木灰をそのままパラパラと振りかけます。
葉が乾いているときは、草木灰を水に溶いてバシャバシャと葉にふりかけると良いです。
草木灰の焦げた臭いを嫌い、ほとんどの虫が姿を消します。
また、土に落ちた草木灰は、肥料となって土を肥やします。
おわりに
今回は、草木灰の作り方と使い方について紹介しました。
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