チャイブは、細葉で株分かれの多い小型のネギで、晩春に咲く紫紅色の花がキレイです。
北海道、東北には自生して、古くから利用されています。
この記事では、そんなチャイブの育て方・栽培方法についてまとめました。
チャイブについて
ネギの仲間ではもっとも葉が細く、草丈は30cmくらいで草姿は小型です。
多年生で、地下には鱗茎を形成し、冬には地上部は枯死しますが、春に萌芽してきます。
アサツキのような休眠はないので、長期間収穫できます。
育苗栽培:種まき4月、植えつけ6月、収穫4月中旬〜8月下旬(2年目)
種球栽培:種まき3月、収穫6月中旬〜8月下旬(1年目)、4月下旬〜8月下旬(2年目)
種まきして苗を育てて増やす方法と、鱗茎を分割して増やす方法がありますが、後者の方が栽培は容易です。
弱光は比較的耐えますが、乾燥には弱いので保水力のある肥沃な畑を選びます。
晩春に咲く小さな花も、食べることができ、秋に種子が実ります。
プランターでもよく育てることができるのも特徴です。
チャイブは調理の分野では「シブレット」と呼ばれ、サラダやスープなどの味つけ、ソースに使う香辛料として、幅広く利用されています。品種の分化は少ないです。
チャイブ(タキイ種苗):ネギやアサツキよりも風味は爽やかで、上品な香りがある。夏と冬を除けばいつでも収穫できる。
白花チャイブ(日野春ハーブガーデン):貴重な白花種で、花壇の縁取りなどにも向く。葉を利用する他、花もスープやサラダのトッピングなどにすると見た目が華やかで、香りも楽しめる。
苗づくり・畑の準備
育苗する場合は、7〜8cm間隔で条まきにし、育つにつれて間引き、10cm丈の苗に仕上げます。
種球栽培の場合(鱗茎を用いる)は、春先、芽が伸びる前に根株を掘り上げます。
1年目は育苗し、2年目以降は鱗茎で増やすと良いです。
畑の準備は植えつけの2週間くらい前に元肥を入れて、上に土をかけます。
溝の長さ1m当たり、堆肥4〜5握り、油かす大さじ3杯、化成肥料大さじ3杯が目安です。
植えつけ・追肥・とう摘み・収穫
苗の場合は、1ヶ所3〜4本まとめて植え、鱗茎の場合は、1カ所に6〜7本まとめて植えます。
追肥は植えつけの1ヶ月後に、畝の長さ1m当たり油かす大さじ5杯と化成肥料大さじ3杯程度おこないます。
刈り取り後にも同量を追肥しましょう。
チャイブは開花させると葉の品質を損ねるので、通常蕾は早いうちに摘み取りましょう。
とう立ちしてきたら若い蕾のうちに摘み取り、株の充実を図ります。
収穫は、初年は葉を少し摘み取るぐらいにして、株を大きくします。
2年目以降は勢いよく伸びるので、刈り取り収穫し、3年過ぎたら、株を更新します。
おわりに
この記事では、チャイブの育て方・栽培方法を紹介しました。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法をまとめています 。
アサツキ:ヒガンバナ科ネギ属の球根性多年草。