タイムは細かくて小さな丸葉には強い芳香があり、肉や魚の臭みを消してスパイシーな風味を与え、小さな花も可愛いらしく景観用にもピッタリです。
この記事では、そんなタイムの育て方・栽培方法についてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
タイムについて
タイムは宿根生の多年生で、小ぶりの灌木で、立性と匍匐性(ほふくせい)があります。
露地栽培(一年目):種まき3月中旬、植えつけ5月下旬、収穫9月中旬〜12月上旬
露地栽培(二年目):収穫3月上旬〜12月上旬
タイムは日当たりが良くて、水はけと通気性の良い場所を選びます。
種でも挿し芽でも増やせ、一度植えておけば数年続けて同じ場所で育てることができます。
また、病害虫に強くて栽培は容易で、枝が全面にはびこるので、下の方が混み合ってきたら、梅雨の前や秋の長雨の前に刈り込んで、通風を良くします。
夏は乾燥予防のために敷きワラをしましょう。
4〜5年に1 回くらいは株分けして、新しい場所に移植すると良いです。
大きく立性種と匍匐性種に大きく分けられますので、用途や好みに応じたものを選びましょう。
クリーピングタイム(日野春ハーブガーデン):原産地では匍匐性だが、暖地で栽培すると半立性になる。
レモンタイム(日野春ハーフガーデン):ピンクの花が愛らしく、レモンの香りがある。
ゴールデンレモン(日野春ハーフガーデン):性質強健で丈夫。春から夏は葉が明るい黄緑色になる。
シルバータイム(日野春ハーフガーデン):葉の緑に入った銀白の斑が美しい。淡い紫色の花をつける。
苗づくり・畑の準備・植えつけ
種から育てる場合は、育苗箱などに種をまき、発芽したら5〜6cm間隔に間引きましょう。
草丈が7〜8cmになったら畑に植えつけます。
挿し芽で育てる場合は、若枝の先端を折り取って、土にさして苗を作ります。
苗が準備できたら、次は畑の準備です。
植えつけの2週間くらい前に、元肥と石灰を畑全面にまいて耕しておきます。
石灰を大さじ4杯、堆肥4〜5握り、油かす大さじ3杯程度です。
苗と畑の準備ができたら株間20cmで植えつけていきます。
害虫の忌避効果があるので、キャベツ類の間に混植すると、減農薬になります。
管理・収穫
夏には乾燥防止のために敷きワラをしてやると良く、収穫は葉の先端を摘み取ります。
葉の先端だけを収穫し続けると草丈が伸びて混み合ってくるので、年に2〜3回刈り込みして、下の方から枝を再生させます。
刈り込みは、雨期の前に行い、株元の通風をよくしましょう。
おわりに
タイムは、肉、魚料理、スープ、シチューなどに使うほか、ティー、香水、ポプリなど広い用途がありますよ。
ぜひ一度育ててみてはいかがでしょうか。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法をまとめています。
立性:枝や茎が立つように上に伸びる性質のこと。
匍匐性:茎が横に這うように伸びる性質のこと。