緩く結球する半結球タイプのレタスでシャキッとした歯ざわりで、「立ちレタス」「ロメインレタス」とも呼ばれます。
この記事では、コスレタス(ロメインレタス)の育て方・栽培方法についてまとめました。
コスレタス(ロメインレタス)について
高温期の種まきは、発芽しにくいので、種まき後は風通しの良い木陰などに置きます。
夏まきの場合、移植後の苗床は、遮光して強光を和らげると良いです。
春まき初夏どり栽培:種まき2月下旬〜3月上旬、植えつけ3月下旬〜4月上旬、収穫6月
夏まき冬どり栽培:種まき8月中旬、植えつけ9月下旬、収穫11月中旬〜12月中旬
秋まきトンネル栽培:種まき10月下旬、植えつけ11月下旬、収穫3月
ロメインレタスは土壌水分の変化が大きいと、形状が乱れやすく、病気にもなりやすいです。
また、雨が多くても病気になりやすく、湿害も受けやすいので、高畝にして、水はけをよくします。
立型に盛んに育ち始める頃に肥切れしないように追肥を忘れずにおこないましょう。
乾燥する夏は、こまめに水やりをおこなうと良質の葉が収穫できます。
かたくは結球しませんので、締まりぐあいを確かめてとり遅れないように注意して収穫しましょう。
品種の数は玉レタスやリーフレタスに比べて少ないですが、耐病性を持つ品種なども市販されています。
ロマリア(タキイ種苗):晩抽性と結球性が安定した、作りやすさが魅力。幅広い作型に適し、病気にも強い。
コスレタス(サカタのタネ):肉厚で食味は抜群。歯ざわりがシャキシャキしていて、加熱調理にも向く。
コロッセオ(トキタ種苗):育てやすさに定評のある、細長いラグビーボール形のレタス。葉色も美しい。チップバーン(葉緑が焼けたように褐変する生理障害)が少ない。
苗づくり・畑の準備
種は5〜6mm間隔にまき、ふるいで、種がやっと見えなくなるくらいにごく薄い覆土をして新聞紙で覆います。
種をまいた後は風通しの良い木陰などの涼しいところに置き、発芽して本葉1〜2枚になった頃、苗床に移植しましょう。
畑の準備は植えつけの2週間前くらいに肥料を畝全面にすき込み、畝の表面をよくならします。
肥料の量は、1㎡当たり堆肥6〜7握り、化成肥料大さじ5杯程度です。
植えつけ・追肥・灌水・収穫
本葉4〜5枚の苗に仕上がったら畑に株間は大体30cmで植えつけていきます。
立型に盛んに育ち始めた頃、株間に1㎡当たり油かす大さじ7杯、化成肥料が大さじ5杯の量の追肥を施していきます。
夏には水やりを欠かさず、遮光に気をつけて育てましょう。
葉が閉じてきたら収穫の適期で、芯に近い小葉は黄色く舟形で、チコリの代用になります。
その他にサラダや炒め物、煮物などに利用できます。
おわりに
ロメインレタスはスーパーでは出回っていることが少ない野菜で、希少価値があります。
あまり出回っていない野菜を育てるのは、家庭菜園の醍醐味でもあるので一度育ててみてはいかがでしょうか。
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