育て方|栽培方法

トウガンの育て方|栽培方法

トウガンは夏に取れますが、冬から早春まで貯蔵できるので「冬瓜」と呼ばれ、淡白な味で色々な料理の素材になります。

りぐ

この記事では、トウガンの育て方・栽培方法についてまとめています。

トウガンについて

トウガンについて

トウガンは高温性の野菜で生育適温は25℃〜30℃です。

ウリ科野菜の中では生育期間が長い方なので、温暖な南関東以西が適地です。

トウガンはとても育てやすい野菜で、というのも、耐暑、耐寒性が強く、土壌に対する適応性の幅が広く、強健であるからです。

栽培の目安

ホットキャップ栽培:種まき3月〜4月、植えつけ、ホットキャップ被覆4月下旬ごろ、収穫7月〜8月

露地栽培:種まき4月〜5月、植えつけ5月ごろ、収穫8月〜9月

種皮がかたいので、種まきの前に水につけて十分に吸水させておきましょう。

マルチングをして、地温を高めたうえで植えつけ、ホットキャップをかぶせて保温し、初期生育を良好にすると良いです。

過繁茂になりやすいので、整枝を入念におこない、雌花のつきが少ないので、茎葉が茂りすぎないように育てます。

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また、スイカなどと同様、人工受粉をしっかりして育てます。

オススメの品種

品種には早・晩生、果型などの異なるものがある。

早生とうがん(愛知県種苗協同組合):1個1.5〜3kgになり、果皮の表面に白い粉がふく。愛知県の伝統野菜。

沖縄冬瓜(フタバ種苗卸部):暑さに強く、作りやすい。果実は濃緑色でつやがあり、白い粉が出ない。

長とうがん(タキイ種苗):円筒形で、果皮に白い粉がふく大型種。

かわいいとうがんちゅら(トーホク):約1kgのミニサイズ。真夏の高温下でも生育旺盛でたくさん実る。

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苗づくり、畑の準備

土づくり

トウガンの種はかたいので、10〜12時間水に浸してからまきます。

3号のポリ鉢に種を3粒まき、発芽し、本葉1枚になった時、1本仕立てにします。

ただし、植えつけるまでは夜は18℃以下にならないように保温します。

また、日中は30℃以上にならないように換気します。

ビニールトンネルをかぶせて屋根部分にむしろなどの保温資材を被せるのがオススメです。

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本葉4〜5枚の苗になれば植えつけの準備は万端です。

畑の準備は植えつけの2週間前からおこない、約15cmの深さによく耕します。

畝の長さ1m当たり堆肥4〜5握り油かすを大さじ3杯ほど施すのが良いでしょう。

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植えつけ

トウガンの植えつけ

トウガンは低温を嫌うので、苗を植えつける場合はマルチングをすることをすすめます。

黒色ポリフィルムでマルチングして地温の上昇を図ります。

マルチをしたら、植え穴に当たるところにカッターナイフで十字に切り目を入れます。

株間は90cmで植えつけていきましょう。

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管理

保温・整枝

トウガンの整枝

上述したようにトウガンは低温を嫌いますので、植えつけ後、ホットキャップなどで保温し、初期生育をよくしましょう。

勢いよく伸び始めたら、頂部に穴を開けて換気し、育つにつれて穴を大きくして、キャップ内いっぱいに育ったらキャップを取り除きます。

親づるは4〜5節で摘心して、伸びのよい子づるを4本伸ばします。

また、育てる4本の子づるは混み合わないように四方に向けて配置し、伸ばしていきます。

株元近くの混み合う孫づるはかき取りましょう。

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追肥

トウガンの追肥

果実がピンポン玉くらいに太り始めたら、マルチをめくって畝の両側に溝を掘って追肥し、土寄せします。

育ち具合をみて、肥料が足りないようなら、半月後にもう1回、同様に追肥します。

追肥の量は1株当たり化成肥料大さじ2杯です。

果実がつくまでは孫づるのかき取りを入念におこない、肥料は控えめにしてつるが伸びすぎないようにします。

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確実に果実が太り始めたら追肥をおこなっていきましょう。

収穫

トウガンの収穫

トウガンは収穫期間が長いので、つるの広がりに先駆けて敷きワラをし、畑の乾燥を防ぎます。

また、果実の肥大盛りの時に乾燥しているようなら、水を与えましょう。

トウガンは各自の好みと調理法次第で、収穫できる期間が長い野菜です。

開花後25〜30日で若どりしても良いでしょう。

さらに早く、長さ7〜8cmの幼果のうちに収穫したものは、生で食べることができます。

一般の料理には完熟果を利用しますが、これは開花後45〜50日経って果実の肥大が終わり、表面を覆っていたうぶ毛が落ちて消える頃にあたります。

こうなれば果皮が締まり、各種の料理に独特の風味が発揮されるようになります。

おわりに

トウガン

トウガンの代表的な調理法は、淡白な持ち味を長所に変えた葛汁、葛ひき、みそ煮などが代表的な調理法です。

トウガン盃は、ふた用に上の部分を切り、中の種とワタを取り出して各種の具、鶏ガラスープを入れて用意したフタをして蒸しあげ、果肉部分とともに食べる中国料理でおなじみの逸品です。

完熟果が貯蔵性が高いので、10℃くらいの日陰に置いておくだけで、冬から春にかけて利用することができます。

トウガンは実は大きいものでは20kgくらいになります。

家庭菜園では1.5〜3kgぐらいで収穫するミニトウガンも手軽に作れるのでオススメです。

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