土と肥料

【家庭菜園】良い堆肥づくりのコツとポイント【決定版】

堆肥を作る上でのコツとはなんでしょうか?

良い堆肥を作るコツは3つあります。

まず、肥料成分のバランス、2つめは水分の調整、そして堆肥の完熟具合を見極めることです。

この記事では、良い堆肥を作るためのコツについてまとめました。

ぜひ参考にしてください。

成分のバランスをとる

窒素(N)リン酸(P)カリウム(K)

はじめに、植物の生育に欠かせない、窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)の肥料成分のバランスを考えましょう。

 

一般に腐葉土など植物質の材料には、カリウムが多くてリン酸が少ないです。

また、家畜ふんなどの動物質の材料には、リン酸が多くカリウムが少ない傾向があります。

ですから堆肥を作るときに、植物質と動物質の材料を組み合わせればバランスの良い堆肥ができるというわけです。

また炭素(C)と窒素(N)のバランス(C/N比)も大切です。

含水率の比率は50〜60%

含水量50〜60%の土

堆肥化させる上で、使う材料の含水率は極めて重要です。

なぜなら、微生物が活躍するためには、水分50〜60%が良いからです。

水分が多いか少ないかは、感覚的に覚えておくと良いでしょう。

そのコツは、材料を潰した状態で硬く握り締めてみます。

全く水分を感じないようであれば水分は40%以下、水分が指の間からポタポタ滴り落ちるようなら水分過剰です。

水分がしみださず、軽く水気を感じる程度が理想の50〜60%の含水率です。

水分調整の方法ですが、少ない場合は、水分の多い材料を加えるか、ジョウロで少し水を与えれば良いでしょう。

水分が多い場合は、そのまま乾燥させる方法と、水分の少ない材料(剪定クズやコーヒーカスなど)と混ぜ合わせる方法とがあります。

少量なら広げて乾かすだけで十分です。

材料を小さく刻んで、新聞紙などの上に広げて天日で1〜2日干すと良いでしょう。

完熟具合を見極める

堆肥を施す

堆肥が完成するまでにはおよそ1〜2ヶ月かかります(ものによってはさらに時間がかかるものもある)。

完成度を判断する基準は3つあります。

①材料の姿形はなくなっている

②色が十分に黒ずんでいる

③材料の臭いがせず堆肥臭に変わっている

堆肥の成分と水分に注意して、さらに完熟具合の見極め方をおさえた上で、堆肥づくりにとりかかりましょう。

おわりに

まとめると、良い堆肥作りのポイントは3つあり、それは、

①肥料成分のバランス

②水分量の調整

③完熟具合を見極める

です。この3つを意識して堆肥づくりをおこなっていきましょう。

また、堆肥と一言にいっても様々なものがありますよ。

下記では、堆肥の種類について【一覧】にしてまとめていますのでこちらも参考にしてください。