タネ|苗

野菜の耐病性とは?抵抗性との違い

よく野菜の種袋に「耐病早生〜」とか「耐病大玉〜」とか書かれています。

また、種袋の野菜の名前に「YR青春2号」とか「YR天空」など、英語が書かれていたりします。

りぐ

この記事では、野菜の種などによく書かれている「耐病性」や「抵抗性」について、タネ袋の名前についている英語の意味についてまとめています。

耐病性と抵抗性について

ハイツSP

抵抗性にはその中でも2種類あり、「真性抵抗性」「圃場抵抗性」です。

真性抵抗性(しんせいていこうせい)

この抵抗性を持つ品種は、特定の病原菌への抵抗が強く、株全体がその特定の病気にはかかりません。

圃場抵抗性(ほじょうていこうせい)⇨耐病性

この抵抗性を持つ品種は、感染はしますが、体内での病原菌の増殖が抑えられて、被害が軽くなります。

りぐ

そして「耐病性がある」と書かれているのは、この「圃場抵抗性を持つもの」をメーカーが「耐病性がある」という言葉で表記しているのです。

耐病性と抵抗性どちらが良いか

「耐病性がある」ものより「抵抗性がある」ものの方が病気に対しては強いです。

「抵抗性がある」ものは特定の病気に強いですが、「その病気に絶対にかからない」というわけではなく、その病原菌に新種が出ると発病してしまいます。

りぐ

ほうれん草やトマトは新種の病原菌が次々と出現し、その抵抗性が破られることが多々ありました。

圃場抵抗性を持つ品種の病気に強い仕組みは様々です。

この圃場抵抗性は新たな病原菌が出た際も、ある程度の抵抗性を示します。

りぐ

先ほども述べたとおり、病原菌の増殖は抑えられ被害が軽くなるので、実際は「圃場抵抗性のある」品種の方が使い勝手は良いですね。

3.タネ袋に書いてあるアルファベットについて

YR萌ひびき

タネ袋を見てみると野菜の名前が大きく上に書かれています。

その名前の前に「TY」とか「F」とかのアルファベットが書かれていることがありますが、それは「特定の病気に強い」という表記です。

りぐ

アルファベットによってその意味は異なっていて、意味は以下の通りです。

アブラナ科野菜YR萎黄病
 CR根こぶ病
トマトTY黄化葉巻病
 Cf-9葉カビ病レース9
ナスF半枯病
ピーマンB青枯病

4.まとめ

「抵抗性」と「耐病性」について

①抵抗性には2つあり「真性抵抗性」「圃場抵抗性」

耐病性というのは「圃場抵抗性」のこと

③真性抵抗性は特定の病気に強い。新種が出ると病気にかかる恐れあり

④圃場抵抗性は、病気にかかるリスクはあるものの、軽い症状で済む

⑤タネ袋の名前の前半にある英語表記は「特定の病気に強い」ということ

りぐ

種袋は表よりも裏側の情報の方が大切な事がたくさん書かれており、種を購入する前に、種袋の裏側の情報もきちんと読み取ってから購入するようにしましょう。

下記では、種袋の裏側の情報の見方についてまとめています。