土づくりなどの畑の準備を終えたら、いよいよ種まきです。
種まきは、
①でこぼこが出ないようにまき溝の底面を平らに作ること
②種まき後に十分に水を与えること
③覆土(土を覆うこと)の目安は種の直径の2〜3倍程度
の3点を心がけると、発芽がそろって良く育ちます。
この記事では、種について、種まきの方法と種類、そして各種まきの注意点についてまとめています。
種について
野菜の種類や種の大きさによって、まき方やかける土の厚さが違ってきます。
覆土の厚さは種の直径の2〜3倍が目安です。
ただし、ゴボウやレタスなどの好光性種子は、光が当たることで発芽が良くなります。
その場合は、土は種が見え隠れする程に薄くかけましょう。
また、病気予防のためや、まきやすく発芽がよくそろうようにコーティング加工を施した種もあります。
種まきの種類と方法について
種まきには、条まき(すじまき)、点まき、ばらまきの3つの方法があり、野菜の種類などによって使い分けます。
いずれの方法も、生長に応じて間引きが必要となりますので、隣の株と葉が重なり合わない程度を目安に間隔をあけましょう。
条まき(すじまき)
条まきは、棒や板切れなどを押しつけて溝を作り、1列に種をまく方法です。
ほうれん草や小松菜、春菊、小カブなどの小さな要塞類や根菜類に用います。
苗が一直線にそろうので、間引きなどの管理が楽になります。
条間や株間は、野菜によって変わります。
1.板切れなどでまき溝を作る。溝を幅1〜2cm、深さ1cmくらいが適当。
2.溝を種をまく。ほうれん草や小松菜などは約1〜2cmの間隔をあけると良い。
3.溝の両側の土をつまんで種にかける。板や手のひらで表面をよく押さえて平らにならす。
4.本葉1〜2枚のころに3〜4cm間隔に、草丈7〜8cmのころ5〜6cm間隔に間引く。
点まき
点まきは、一定の間隔で小さなくぼみをつくり、数粒の種をまく方法です。
種子が比較的大きく育つマメ類、トウモロコシ、間引きながら大きくなるダイコンなどに用いられます。
株間をしっかりととることができて、間引きの作業が楽にできます。
マルチを敷いて種まきする場合は、葉物も点まきになります。
1.深さ1.5cm程度のまき穴を開ける。ソフトボールや缶などを押しつけると簡単にできる。マルチがない場合は、株間を測ってあける。
2.穴の数粒の種をまきます。発芽をそろえるために、一定の深さにまくことが大切。
3.土をかけて、表面を軽くなでるように押さえる。
ばらまき
ばらまきは、畝全体に適当な間隔をあけて種をばらまきする方法です。
草体が小さく、密生して育てる方が効率の良いベビーリーフ、芽ジソ、玉ねぎなどの苗床などはこのタイプです。
種まきは楽で収量はもっとも多いですが、間引きや収穫などがやや煩雑になりがちです。
追肥後の土寄せがしにくいので、ふるった土を上からかけるなどの工夫が必要です。
葉菜類で用いることもあり、間引き菜も収穫物として食べる家庭菜園ならではの種まきの方法と言えます。
1.畝の表面を平らにならして全体にまんべんなく種まきをする。周辺はやや厚めにまくと良い。
2.覆土はふるいを使って、種が見えなくなる程度に均一にかける。
3.板切れなどで上から押さえて、種と土をよく密着させる。
4.葉物の場合は、本葉1〜2枚のころに3〜4cm間隔に、草丈7〜8cmのころ5〜6cm間隔に間引く。
おわりに
この記事では、種まきの種類と方法について紹介しました。
しかし、上述した通り、種の種類によって植える深さが変わり、好光性種子であれば、薄く、嫌光性種子であれば深く植えます。
下記では、好光性種子と嫌光性種子を一覧にしてまとめています。