タネ|苗

タネ袋の裏側の見方は?有効期限とは?

市販のタネ袋には、種苗法によって表示が義務付けられている事項として、タネの生産地、発芽率、有効期限などが記載されています。

りぐ

この記事では、タネを選ぶ際に必ず確認しておきたい基本的な情報の見方についてまとめています。

タネ袋の見方【生産地】

タネ袋裏面下部

国内産は都道府県名が記載され、外国産は国名が記載されています。

市販のタネは、日本で育成した原種(親種)を使って、海外で委託生産したものが多くなっています。

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これは、コスト削減ではなくて品質向上のためで、栽培適地で技術指導を徹底して高い品質を維持しています。

タネ袋の見方【発芽率】

タネ袋

種類によって、市販種子としての基準発芽率が定められていて、市販のタネはその基準以上に調整するように定められています。

基準発芽率が低いものは、春菊50%、人参55%、ミツバ65%などです。

それぞれの市販種子の発芽率表示は、この基準より高いものである必要があり、そして、この基準に合格したものだけが市販されています。

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タネ袋に書かれている「発芽率80%以上」などという表記は「決められた方法と条件で発芽調査すると80%以上が発芽する」という表記であって必ずしも「畑に播種すると80%以上発芽する」という意味ではないので注意しましょう。

3.タネ袋の見方【有効期限】

種子の発芽

記載された発芽率を保証する期限を表しています。

有効期限は通常の場合は、発芽検定試験日から一年とするものが多いですが、期限を過ぎたからと言って発芽しないというわけではないです。

タネには、短命種子から常命、長命種子などがあり、寿命が野菜ごとに違います。

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下記では、タネの寿命について一覧にしてまとめています。

4.タネ袋の見方【栽培情報】

タネ袋裏面上部

タネ袋には、上記で確認したものの他にその品種の適切な栽培に向けた情報が記載されています。

発芽適温・生育適温

順調な生育のための基本的な目安になりますので、早まきせずに、適温になってから種をまくようにしましょう。

栽培例・作型例

冷涼地か、暖地か、地域の環境条件に合わせた栽培として、まく時期・収穫期が例示されています。

交配種か固定種か

交配種(一代種)は、通常「○○交配」と表記されたもので、「○○育成」(もしくは品種名だけ)は固定種(在来種)です。

5.まとめ

あまり野菜を育てたことのない方は、タネ袋の裏に書かれている種をまく時期や収穫時期をしっかり守って育てましょう。

野菜を育てることが慣れてきた方は、タネ袋に書かれていることをしっかり踏まえた上で、自分の畑の状態に合わせて、時期をずらしたり、まき方を変えて工夫していきましょう。

また、種は種類によって好光性種子嫌光性種子に分けられ、種子によってまき方が違います。

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下記に、好光性種子と嫌光性種子の違いについてまとめています。