実践記録|コラム

苗の植え替えはしないのが良い!?ほうれん草の実践記録

この記事では、ほうれん草の育て方について僕の実践記録を交えながら紹介していきます。

ほうれん草は植えてから収穫までの期間がさほど長くないです。

そして品種がとても多岐に渡るのも特徴ですね。

夏に植えるものから秋に植えるものからたくさんあります。

僕は2月ごろ植えて4月初旬〜中旬ごろに収穫しました。

植えたほうれん草はほとんど発芽し、スクスク育ちました。

よく聞かれるのは「植え替えはしてはいけないの?」「発芽しない。。。」この辺の解説も入れてます。

それでは、どうぞ!!

1.土作りと種植え

土づくり4

まずは、土作りです。

ほうれん草は酸性土壌が嫌いなので、苦土石灰をまいて、土壌のphを適正に調整しました。

ほうれん草の土壌酸度はph6〜7が適正です。

ホウレンソウの品種

そして、種を購入。ほうれん草は本当に色んな品種があって、その品種によって種をまく時期などは全然違いますので、タネ袋の裏をよく読んでから、選びましょう。

ほうれん草は春まきと冬まきがありますが、 冬の方が甘くて栄養がたっぷりですよ。

冬のものは、 寒さなどのストレスを解消するためにビタミンC・E、βカロテン、糖分 など栄養素を自力で増やすことで甘味が強くなります。

僕は冬の寒い時期でもしっかり成長する「オーライ」という品種を選びました。

「オーライ」さんには毎年お世話になってますね。

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ホウレンソウのポット植え

種を購入したら、いよいよ種植えです。

ほうれん草の種はポットに植えたりはしません!

畑に直接まくようにしましょうね。

なぜなら、ほうれん草の根っこはとても再生力が弱いので、一回根っこが傷つくと生育不良になっちゃいます。

あと、ほうれん草の根っこはちゃんと直根が1m以上になって、細い根っこも地表から60cmくらいの範囲に成長します。

直根がまっすぐ深く張ることできちんとほうれん草が呼吸することで葉の光合成もきちんとでき、甘くなります。

だからよほどのことがない限り、畑に直接種を植えることを強く勧めます。

と言いながらも僕はポットにまきました。

ポットにまいたのが1月28日。上の写真が2月18日です。

僕も、勿論畑に直接植えたかったのですが、植えれない事情があったので仕方なくポットに植えました。

ポットに植えた際の移植はとても気を遣いましょう。

根がちぎれちゃうとダメになりますからね。

あと、よく聞くのが「芽が出ない!」「発芽しない!」などの生育不良。

できる工夫としては、種をまく前に浸種(しんしゅ)をすると良いです。

浸種というのは、種を水につけることを言うのですが、作物によってその方法は様々です。

ほうれん草に関しては、流水の方が良いです。

後、注意して欲しいのが「コート種子」や「プライミング種子」などは浸種をする意味はありませんよ。

一応、発芽させるための工夫書きましたが、僕発芽しなかったことあんまないんですよねーたまたまかもですが。

2.スクスク育っていくで。

ホウレンソウの植えつけ

2月の寒い間は、他の野菜もそうですがゆっくり成長するので、気長に待ちましょう。

3月が過ぎ、少し暖かくなってくるとそれに合わせてほうれん草も徐々に大きくなってきます。

その間の工夫としては他の野菜と同じような追肥、土寄せとかですね。

僕は今回、苗をたくさん植えてもなかったので、間引きはしてません。

春に向けて大きくなっていくほうれん草ですが、観察していると面白いですよ〜。

例えばこれ。

ホウレンソウのロゼット

これは4月2日のほうれん草の様子。

だいぶ大きくなってきましたね。

葉っぱに注目。畝に沿って葉っぱが伸びていると思います。

そして、次に下の写真。同じアングルで3日後に撮った写真です。

ホウレンソウの葉が起きる

違いがわかりますか?寝ていた葉っぱが起きてきています。

4月2日のほうれん草は葉っぱが地面に沿って伸びていましたね。

これを「ロゼット」と言います。

ほうれん草は冬の間は寒さに耐えれるように、そしてたくさん光合成できるように地面に張り付くように成長するんですね。

そして4月5日には葉が起きてきたので、気温が暖かくなり、ほうれん草が「もう春が来たな」と感じたんだと思います。

面白いですねぇ、ほんと。

この「ロゼット」はほうれん草だけじゃなくて人参とか大根とか色んな作物(植物)で見られる現象です。

3.とか言ってる間に収穫!!

ホウレンソウの収穫

本葉の数が7〜8枚ぐらいになったので収穫しました。4月15日に収穫しましたね。

割と小さい時に若採りして食べるのも良いですね。葉っぱがより柔らかくて美味しいですよー。

ちなみに、根っこの部分が赤いものは、アントシアニンが豊富な証拠です。

あと、ほうれん草の葉っぱは、濃緑色ではなく鮮緑色で照りがあるものが良いですよ。

肥料を多めにして作ろうとすると硝酸過剰になってしまって見た目は大きくなりますが、葉は波打って糖度や栄養価は低くなります。

4.ほうれん草を育ててまとめ

ホウレンソウの収穫

この年のほうれん草は42株することができました。

発芽率も90%を超えていたし、成功ですね。

ちょうど桜が散る頃に収穫でした。

ほうれん草の畑に近くの桜の花びらが落ちていて、季節感を感じたのを覚えています。

一つ一つの知識を正しく理解し、実践していけば野菜たちは答えてくれる、そんなことを感じる今日この頃です。

ほうれん草を育てる上での工夫点をまとめると、

①種は必ず畑に直植えする!
②種を植える前に浸種をすると発芽率UP!!
③時期や土壌に合わせた品種選びに気をつける!!!

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5.おまけ①〜トウ立ち〜

ホウレンソウのとう立ち

これはトウ立ちしたほうれん草です。

トウ立ちというのはザクっと言うと花芽をつけることです。

要は花を咲かせようとしています。

ほうれん草は葉っぱを収穫します。

花芽をつけてしまうと、そっちに栄養が行っちゃうので、葉っぱ自体の栄養はなくなり、美味しさも半減しちゃいます。

トウ立ちするのはほうれん草だけじゃなくて、小松菜や白菜、玉ねぎなど色々です。

トウ立ちする理由も様々で、ほうれん草は小さい苗の時に寒さに当たるとトウ立ちすると言われています。

トウ立ちすると収穫して食べることはなくなりますが、「ほうれん草の花」を見ることはできます。

そういう楽しみ方にシフトすれば良いですね。

6.おまけ②〜混植〜

ホウレンソウの混植

ちょっと上級編ですが、混植も良いです!

これはほうれん草と小松菜の混植(コンパニオンプランツ)です。

違う野菜を組み合わせて植えることで色んな相乗効果を期待できます。

ほうれん草×小松菜の組み合わせは、害虫を寄せ付けない効果があります。

いかがでしたか。最後はおまけも2つ紹介させていただきました。

それでは、また。読んでいただきありがとうございました。