実践記録|コラム

落ち葉を使った堆肥を作る!!作り方と実践記録【2021年版】

今日は落ち葉を使った堆肥を作ったので紹介したいと思います。

落ち葉堆肥を作るのは11月〜12月ですね。それはなぜかと言うとこの時期は一番落ち葉が多く、堆肥に向いている葉を集めやすいからです。

この時期が一番落ち葉が多いし、堆肥に向いてる葉を集めやすいからです。

落ち葉堆肥は、落ち葉を主な原料とする堆肥です。落ち葉は目に見えない微生物の働きによってやわらかい湿った土のような堆肥になります。

微生物が落ち葉など植物がそのままでは 吸収できない有機物を分解して細かくすることで、植物が吸 収できる小さい栄養素がたくさん含まれたやわらかい栄養たっぷりな堆肥を作るんです。

それでは、落ち葉を使った堆肥作りの実践記録をどうぞ!!

1.堆肥の原料となる落ち葉を集める。

ナラの落ち葉

落ち葉と言っても何でも良いってわけではないです。

やっぱり堆肥にするのに向き不向きはあります。

基本は広葉樹の落ち葉を拾って堆肥にしていくのですが、オススメはケヤキとかクヌギの葉ですね。

この二つの木はどこにでもあるので集めやすいです。堆肥にするのに向いている葉っぱの特徴は、2つあって一つは、水分が多く含んでいないこと。もう一つは、樹脂分が少ないこと。

この2つの条件を満たしている葉っぱは発酵しやすいので堆肥には向いています。この2つの条件を満たしていないものは堆肥に向いていません。

ただ、どの葉っぱが堆肥に向いていて、どの葉っぱが向いていないのかをいちいち選別するのは大変なので、大体でザクっと「葉っぱが固くて肉厚のあるもの」は避けるようにしています。

柔らかい感じでパサっとしている葉っぱを集めてますね。

僕はいつも公園の落ち葉を近くの自治会の方の了承を得てから、拾っています。

公園を綺麗にしながら落ち葉を集めるので、winwinの関係ですね。堆肥を作ろうとすると社会貢献もできてしまいます。

僕が集めてる場所はナラの樹がたくさんあります。ナラの樹っていうのは俗にゆうどんぐりがなる樹です。なのでこの葉っぱをメインに集めました。

今回はゴミ袋30袋分を手に入れました。これだけ手に入れても堆肥にすると割とコンパクトになるので多めに準備した方が良いですね。

2.落ち葉を入れる堆肥枠を準備する

木枠

さて、いよいよ堆肥作りの開始です。

まずは木枠を準備します。僕が使う堆肥枠はベニヤ板で作りました。90×90×90の大きさで作りました。

実際は、どんなものでも良いですね。朽ちたゴミ箱とか。どれくらいの規模で堆肥を作るかで変えましょう。

3.落ち葉を木枠に入れていく。

木枠に落ち葉に入れる

堆肥枠に落ち葉を入れていきました。そして、その部分にシャワーを使って水をかけて、押し固めました。

落ち葉堆肥の仕組みとしては、落ち葉が「発酵」して堆肥になります。

落ち葉を発酵させるのは、土中にいる微生物です。この微生物に必要なものは「酸素」と「水分」です。

落ち葉は最初乾燥しているので、様々な微生物が付着していてもあんまり活動しないです。

でもこの落ち葉を一箇所に集めて水を含ませると、微生物が活発に動き始めます。

なので、シャワーを使って水をかけて押し固めることが大切なんですね。

米ぬか

その上に米ぬかを入れました。この米ぬかは、微生物の餌になるので入れてます。

あと、入れると良いとよく言われるのは「ネオコーラン」などの発酵促進剤ですね。

これもオススメです。

僕は全部タダでやりたいというこだわりがあったので入れませんでしたが、ネットで安く売ってるので買って入れるのも良いですね。

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落ち葉堆肥

そしてその上に土をかぶせました。

微生物がたくさんいるであろう自分の畑の土をしっかりかぶせました。

これで1セット目終了ですね。落ち葉→水分→米ぬか→土って感じです。

こうやって色々なものを交代で入れていくことでしっかり空気も入ります。

これを何セットも繰り返し、木枠がパンパンになるまで繰り返しておこないました。

イメージはひたすらハンバーガー作るような感じで、ひたすら順番に入れていく。そこでしっかり押し固めるのも忘れないでおこなうことですね。

今回30袋もの落ち葉をゲットしたのも、これを繰り返していくと90×90×90木枠には全部すっぽり入ってしまうからです。

しかも発酵が進んでいくとさらに体積は小さくなっていきます。なので思ったより多くの落ち葉を集めることを強く勧めますね。

これでとりあえず完成というかその場でやれることは終了です。

4.秘技「きりかえし」!!

切り返し

基本はこのまま置いておき、堆肥にさせていくんですが、大事な作業があります。

それは、「きりかえし」です。これは、木枠に入れた落ち葉などの水分が偏らないようにするのと、新鮮な空気を混ぜ込む為に「混ぜる」ことを言います。

一ヶ月に一回ほど様子を見ながら、中の落ち葉などをひっくり返すのが良いですね。

この地道な作業が、良い堆肥を作る近道となります。

大変かもしれませんが、様子見がてらにするのが良いですね。段々と落ち葉が分解されていく様子を見るのは楽しいですよ。

最後、落ち葉がボロボロになって堆肥っぽくなったら完成です。

5.最後に

堆肥

この落ち葉を使った堆肥作りでは、約半年の時間をかけます。すぐにはできないんですね。

でもそれが、良いような気がしませんか?徐々に変わっていく様子を見て楽しむのも良いですよね。僕は好きです。

こうやって時間をかけて取り組んだり、自然の摂理に乗っ取ったことをしていくのは難しいですがとても面白い。

あと、面白いで言えば、この堆肥作りですが、木枠の中は60度以上に上がるんですよね。

これは、土中の微生物が活発に活動、増殖して引き起こされるんですけど、

色んなものを入れて水をかけて置いておくと暖かくなる。ってこの事実が面白くないですか?

自然って奥が深いし、面白いです。

そして堆肥作りは落ち葉だけではなくて色々な方法があるので、色んな方法にチャレンジしてはいかがでしょうか?

下記では、様々な堆肥の種類とその特徴についてまとめていますので、コチラもあわせてご覧ください。