エルバステラはオオバコの仲間で、「星の草」などとも呼ばれています。
この記事では、そんなエルバステラの栽培方法についてまとめています。
エルバステラとは?
エルバステラはハーブあるいは山野草的に食感を楽しむ葉菜として利用されます。
最近では、ヨーロッパやアメリカなどでも身近な山野草を見直し、野菜として利用することが増えてきています。
種まきの後に30日くらいで切れ込みのある特徴的な葉が直立して伸びてきます。
この葉の見た目から、イタリアでは「星の草」、イギリスでは「鹿の角」と呼ばれています。
エルバステラはオオバコの仲間で、極めて栽培は簡単で、オオバコ同様薬用効果も期待されます。
主な産地は多くはありませんが、北海道、大阪、岡山などで栽培されています。
エルバステラ栽培について
暑さにも強さにも強いため、作りやすい野菜で、周年栽培も可能です。
直まきがオススメで、3〜6月、9〜10月に種をまきます。
葉数が増えてくれば、春巻きでは5月ごろから収穫を開始し、11月ごろまで収穫できます。
秋まきは12月ごろから翌年の11月ごろまで収穫できます。
冬季に地上部は枯れますが、春に再び新芽が伸びてくるので収穫を再開できます。
種まきの4週間前までに、堆肥と土壌酸度が弱酸性になるように苦土石灰を入れて、よく耕しから畝を立てるようにしましょう。
種まき・植えつけ
種は、畝間60〜70cmで2条にすじまきします。
小さな種なので、土をかぶせるのは0.5〜1cmぐらいにしましょう。
葉が触れるようになれば間引きをおこない、最終的には株間を20〜30cmくらいあけましょう。
乾燥には強いですが、葉が痛まないように敷きワラをすると良いです。
発芽後は細い葉が次々と伸びてきますが、茎はタンポポのようにロゼット型で伸びません。
収穫
種まき後30日で切れ込みのある特徴的な葉が直立して伸び出してきます。
種まき後45〜50日くらいで葉数が18〜20枚くらいになったら、順次根元から切り取って収穫しましょう。
種まき後60日ごろ、葉数が増えて十分に育つと、株の中央から小さくて多数の花をつけて花茎が伸びてきてとう立ちします。
その形はオオバコの花にとても似ています。
1株にたくさん花が咲き、十分な量の種が取れますが、とう立ちすると葉がかたくなるので、花は早いうちに摘み取って、なるべく長く収穫できるようにしましょう。
エルバステラは本葉が何本か出始めたくらいからベビーリーフとして収穫することもできます。
おわりに
エルバステラの葉はサクサクとした食感で、クセのない味ですが、ほのかな甘味と苦味があり、ナッツのような香りがします。
栽培がとても簡単で、色々な料理の付け合わせに使えるエルバステラ、ぜひ一度育てて見てはいかがでしょうか?
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法をまとめています。
ロゼット:地表に葉を平らに並べた植物の状態を表す