ハナニラ(花ニラ)はニラのとう立ちした茎とつぼみを食用にしたものです。
周年とう立ちする花ニラ専用種を用いて栽培します。香りもよくて美味しいです。
この記事では、そんな花ニラの育て方・栽培方法についてまとめています。
花ニラについて
通常のニラ(葉ニラ)より葉は細くてかたいので、もっぱらとう立ちさせた花茎を利用しましょう。
花ニラは周年とう立ちするので、保温すれば冬期の収穫も可能です。
低温に対してはニラほど強くないので、温度管理をしっかり行うことが大切です。
一年目:種まき3月、植えつけ6月、捨て刈り8月下旬
二年目以降:5月〜11月中旬
とう立ちしたものを開花前に収穫し、とり遅れると品質が悪くなるので、収穫のタイミングを間違わないようにします。
とう(花茎)の収穫を一年間続けていると株が疲れてくるので、新しい株を育てて、適宜更新すると良いです。
花ニラは、周年花芽ができ、とう立ちするニラの一種(変種)で、花ニラとして市販されています。
ちなみに園芸で親しまれているネギ科ハナニラ属の「ハナニラ」(別名イフェイオン)とは別物なので注意しましょう。
テンダーボール(サカタのタネ):初夏から晩秋にかけて立つ、若いつぼみのついた柔らかいとう(花茎)を収穫。香味野菜として炒め物に。
ニラむすめ(武蔵野種苗園):甘味が強く、歯ざわりの良いハナニラ。太くて長いとう(花茎)が次々に収穫できる。空洞が少なく、良品が収穫できる。
苗づくり・畑の準備
まずは苗の準備で、苗床に肥料をまきよく耕します。
板切れなどで15cm幅のまき溝をつくり、種子を条まきしましょう。
発芽して草丈が伸びてきたら、列の間に、1㎡あたり堆肥5〜6握り、油かす大さじ4〜5杯、化成肥料大さじ3杯をばらまき土に混ぜます。
苗の準備ができたら次は畑の準備で、深さ15cm、幅15cmの溝を掘って、元肥を入れます。元肥の上に土をかけ、表面を平らにならしましょう。
植えつけ・追肥・収穫
苗の準備と畑の準備ができたらいよいよ植えつけで、1カ所に2〜3株まとめて植えつけ、株元に1〜2cm土をかけます。
追肥は、苗が根づいて盛んに成長し始めた頃と、その1ヶ月後くらいに施します。
追肥の量は、溝の長さ1あたり油かす大さじ2杯程度です。
収穫は1年目にはとう立ち部分を刈り捨てし、株に勢いをつけ翌年に収穫します。
花茎が伸び、つぼみがふくらんできた頃、柔らかい部分から折り取ります。
収穫が終わった後、葉色が悪いときには適宜追肥しましょう。
おわりに
この記事では、花ニラの栽培方法について紹介しました。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。