こぶ高菜は茎の内側の茎部がこぶ状の突起に発達するタカナで、こぶのまわりの若葉や半結球となる中心部の葉を食べます。
この記事では、そんなこぶ高菜の育て方・栽培方法についてまとめています。
こぶ高菜について
こぶ高菜はタカナと同じくカラシナの仲間で、葉は緑の濃い多肉性で内側にこぶ状の突起が発達します。
とくにこぶの部分や中心部は柔らかくて風味があり、こぶのまわりの若葉と一緒に漬け物、炒め物などに利用します。
耐暑性、耐寒性ともに強く、栽培は比較的楽で、株間を十分に与え、早く大株に育てるのがコツです。
露地栽培(育苗):種まき8月中旬、植えつけ9月中旬、収穫11月中旬〜12月
露地栽培(直まき):種まき9月上旬〜下旬、収穫12月中旬〜3月上旬
間引きした菜は、若い葉物としておひたしやみそ汁の具などに利用できます。
収穫時期が近づいてきたら、こぶの肥大状況をよく観察し、とり遅れないようにしましょう。
こぶ高菜は品種の分化はみられず、少数のものしか市販されていません。
こぶ高菜(中原採種場):間引き菜は浅漬け、本収穫では一般のタカナ同様に漬け物に最適。とくにコブが珍味。
苗づくり・畑の準備・植えつけ
まずは、苗の準備で、3号ポリ鉢に4〜5粒まいて逐次間引いて1本仕立てにし、本葉3〜4枚の苗に仕上げたら植えつけの準備完了です。
次は、畑の準備で、植えつけの2週間くらい前に溝を掘って元肥を入れます。
元肥の量は、溝の長さ1m当たり堆肥7〜8握り、油かす大さじ杯、化成肥料大さじ4杯です。
元肥を入れたら土を戻し、幅80cm、高さ5〜10cmの畝を作りましょう。
良質の大きなこぶを育てあげるには、元肥に良質の堆肥を十分に施し、早いうちに生育を旺盛させることが大事です。
畑の準備と苗の準備ができたらいよいよ植えつけです。
やや広めの株間は35〜40cmで植え、大株に育て上げましょう。
追肥・収穫
追肥は2回に分けておこないます。
1回目は、本葉7〜8枚の頃に、1株当たり化成肥料大さじ2分の1杯程度の量を、株の周囲にばらまき、軽く土に混ぜ込みましょう。
2回目は、葉が重なり始めた頃、畝の両側に、1株当たり化成肥料大さじ2分の1杯、油かす大さじ2杯程度追肥をし、通路の土を和らげながら畝の肩に土を寄せます。
収穫は株が大きく育ち、葉の内側のこぶが大きくなった頃が適期です。
こぶの直径は通常2〜3cm、長さ4〜6cmくらい、草丈は30cmくらいです。
葉の内側のこぶの肥大状態に気を配り、肥大してきたら遅れずに収穫します。
試しどりして食味を判断をするのが良いです。
おわりに
こぶ高菜は外葉とともに漬け物に、炒め物にも良く、肥大したところが柔らかくて独特の味わいがありますよ。
あまり市場にも出回らないこぶ高菜、ぜひ一度育ててみてはいかがでしょうか。
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