エジプト、インドなどでの栽培は紀元前からで、日本のトライも6世紀頃といわれる古い作物の一つで、さやがはじけて種が飛散しないうちに収穫することが栽培のコツです。
この記事では、そんなゴマの育て方・栽培方法についてまとめています。
ゴマについて
発芽には20℃以上の温度が必要なので、あまり急がず、十分暖かくなってから種をまきます。
マルチ栽培:種まき4月中旬〜5月中旬、収穫9月
普通栽培:種まき5月中旬〜6月中旬、収穫9月
畑は排水の良いところ、日照の良いところを選びましょう。
窒素成分が多いと倒伏することがあるので、肥料が多い野菜畑では、肥料の量を抑えて栽培しましょう。
発芽をそろえるには、まき溝の深さと種にかける覆土の厚さを均一にすることがコツです。
1m以上の大きさになるので、倒伏防止のために、株のわきに支柱を立ててヒモでまとめても良いです。
下の葉が黄変し始め、下部の殻が2〜3個さけ始めた頃に収穫しましょう。
とり遅れると、成熟が進んで殻が裂け、種(ゴマ)が飛散してしまいます。
ゴマは種子の色によって品種が分かれるので、用途と好みにより、その地方で手に入りやすいものを選ぶようにしましょう。
畑の準備・種まき
まずは、畑の準備で、種まきの20日以上前に畑全面に、石灰は1㎡あたり大さじ5杯、化成肥料大さじ3杯をまいて20cmくらいの深さによく耕しておきましょう。
畑の準備ができたら、次に種まきです。
まずは5〜6cmの深さのまき溝を、クワを前後に何度も動かし、底面が平らになるように丁寧に作ります。
まき溝ができたら、1〜2cm間隔にまんべんなく種をまきます。
7〜8mmの厚さに丁寧に土を覆い、クワの背で軽く押さえます。
種子は小さいので、まき溝は底面が平らになるように丁寧に作り、種子は厚薄がないように、均一にまきます。
間引き・除草
種をまいて育ってきたら草丈5〜6cmの頃と、8〜10cmの頃間引いて、1本仕立てにします。
最終的に株間を15cmにし、また、小さいうちは雑草が生えやすいので、油断せず除草しましょう。
密植になりすぎると茎葉が軟弱に育ち、倒れやすく、また、良い花がつきにくいので、間引きを入念にして適当な間隔を与えます。
マルチ栽培の場合
あき穴をあけて一穴6〜7粒の種を株間は20cmでまきます。
溝まきと同様のタイミングで間引いて1本仕立てにします。
マルチ栽培の場合は、追肥は、マルチをめくって畝の長さ1mあたり大さじ2杯の化成肥料を施し、土ごと畝に寄せてマルチは戻しましょう。
追肥・土寄せ・収穫
追肥は、草丈20〜30cmの頃に畝の長さ1mあたり化成肥料大さじ2杯程度与えます。
畝に沿って肥料をまき、クワで軽く施したら株元に土を寄せましょう。
下葉が黄色に変わって、下方の殻が2〜3個裂け始めた頃に収穫をします。
草丈が1mくらいに伸びたら、根元から刈り取りましょう。
刈り取ったら、上の方の開花中の部分や各節の葉を取り除きます。
茎上の果実の成熟が一律に進まないので、収穫の適期の判断を誤らないようにします。
5〜6本束ねた茎を交差させて立てて、7〜10日間追熟させましょう。
大部分の殻が割れた頃、シートの上に種実を落として選別し、よく乾かします。
種実がこぼれるので、シートを敷いて集めやすくしておきましょう。
おわりに
なかなか家庭菜園では作られることが少ないゴマ、一度挑戦してはいかがでしょうか。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法をまとめています。