タラゴンは、ハーブの一種で、葉の形はヨモギに似ていますが、切れ込みはありません。
フランスで改良されたものはエストラゴンと呼び、ソース、ビネガーなどに不可欠です。
この記事では、そんなタラゴンの育て方・栽培方法についてまとめています。
タラゴンについて
冷涼な気候を好み、関東以南では、家屋の北側などの涼しいところ出ないとよく育ちません。
夏は強い日差しを遮るために、黒色の寒冷紗などをかけましょう。
多年生ですが、年月を経ると株が混み合って草勢が衰えてくるので、1〜2年おきに株分け、植え替えをして草勢を回復させましょう。
普通栽培(1年目):挿し芽5月下旬、植えつけ6月下旬、収穫9月中旬〜10月下旬
普通栽培(2年目):3月中旬、収穫5月〜7月
タラゴンは排水がよく、通気性の良い土壌を選んで栽培します。
主にフレンチ種とロシアン種に分けられます。
フレンチ種は種子がとれないので、挿し木または株分けで増やしましょう。
フレンチ・タラゴン(日野春ハーブガーデン):フランスで改良されたもので、葉は明るい緑色でスパイシーな香りがある。
ロシアン種:強い茎が1.5mほどにも伸び、葉には毛茸(もうし)が多い。草勢は強いが香りは弱く、料理はあまり向かない。
苗づくり・畑の準備
まずは、苗の準備で、フレンチ種は種子がとれないので、春に吸枝を挿し芽して苗をつくります。
12〜13cmに伸びた子苗を摘み取り、育苗箱に挿します。
苗の準備ができたら次は畑の準備です。
植えつけの2週間くらい前に、1㎡あたり堆肥7〜8握り、化成肥料大さじ3杯程度の元肥をまいてよく耕しておきます。
植えつけ・管理・収穫
苗の準備と畑の準備ができたら、いよいよ植えつけです。
株間40cm程度で植えつけていきましょう。
鉢やプランター植えにして身近で育てるのも良いですね。
タラゴンが育ってきたら育ち具合をみながら、1ヶ月に1回くらい油かす少々を株間に追肥しましょう。
また、2〜3年目の春に、地上部を刈り込み、草勢を回復させます。
また、株が混み合ってくるので、1〜2年おきに株分け、植え替えをします。
夏の強すぎる日ざしは、黒色の寒冷紗を掛けて遮光します。
高温多湿が苦手なので、夏は枝を刈り込んで風通しをよくし、直射日光を遮りましょう。
タラゴンが育って、新芽が盛んに伸び出してきたらその先を摘み取りましょう。
おわりに
タラゴンはヨモギの近縁種で、甘い香りと苦みが共存する風味が特徴です。
古くは毒消しや不眠症に効果があるとして利用されてきました。
葉には、ビタミンAとCが豊富で、消化促進、強壮の効果があると言われています。
タラゴンは主にフランス料理などに用います。バターやチーズに練り込んだり、ハーブビネガー、ハーブオイルにしてドレッシングの風味づけやエスカルゴ料理に使ったりします。
また、生葉をティー、入浴剤などに用いることもあります。
様々な用途に使われるタラゴン、一度育ててみてはいかがでしょうか。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。
多年生:多年生草本ともいい、一年草、二年草に対する語。 2年以上生存を続ける草本植物のことを指す。