エゴマは香りの良いシソの一種で、韓国料理では焼き肉を包むなどの食べ方も人気で、果実はエゴマ油の原料にもなります。
「エゴマ」と「シソ」はよく似ていますが、見分けることができ、「エゴマ」は輪郭が丸いですが、「シソ」は輪郭がギザギザです。
この記事では、そんなエゴマの育て方・栽培方法についてまとめています。
エゴマについて
エゴマはシソの変種で、短日になると花が咲きます。
苗は出回っていないので、種から育てるのが一般的で、自生するほど強健なので、栽培は容易にできます。
葉どり栽培:種植え4月、植えつけ5月下旬、収穫6月下旬〜8月初旬
花穂実どり栽培:種植え5月、植えつけ6月、収穫9月〜10月中旬
柔らかい葉を利用するには、追肥や水やりなどを欠かさずにおこないます。
株が大きくなってくると茎葉が伸び上がり、葉が弱々しくなるので、適宜葉や枝を間引きます。
主枝の葉が10枚以上になったら、下の方の葉から順にかきとって収穫します。
乾燥を嫌うので、梅雨明けぐらいから敷きワラをして、水やりを入念におこないます。
生育盛りになると、茎葉が大きく伸び上がり、葉が軟弱化してくるので、適宜、葉や枝を間引くことが大切です。
エゴマは品種として名付けれたものはありませんが、種子の色に黒と白、茎の色に緑と赤があります。
種子には自生したものと、選抜採種したものがあり、一般には、「エゴマ」として市販されているものを買い求めます。
えごま(トーホク):強健で育てやすい。葉は長期間収穫が可能で、耐暑性がある。
苗づくり・畑の準備・植えつけ
まずは畑の準備で、植えつけの2週間くらい前に1㎡あたり堆肥を5〜6握り、油かす大さじ3杯、化成肥料大さじ2杯程度施します。
苗づくりは、条間8cm程度で育苗箱に条まきします。
本葉がで始めた頃に、株間1.5cm〜2cmで間引きします。
本葉が2枚程度のころに、苗床に移植し、本葉が5〜6枚になれば植えつけ適期です。
株間40cm程度で植えつけたら株のまわりにたっぷりと水やりします。
追肥・敷きワラ・収穫
追肥は2回以上に分けておこないます。
1回目は、草丈15〜20cmに伸びた頃に、1株当たり化成肥料大さじ1杯程度、畝の両側にばらまき、土に混ぜて畝に上げます。
2回目以降の追肥は、15〜20日おきに同量を施しましょう。
エゴマは夏に乾燥が激しいと、良い葉がとれないので、乾きやすい畑では敷きワラをし、水やりを入念におこないましょう。
主枝の葉が10枚以上になった頃、下の方から順にかきとっていきます。
エゴマが茂ってきたら、柔らかくて厚みのある葉を選んで摘み取ります。
おわりに
エゴマの葉は焼き肉を包んで食べたり、キムチや醤油、塩で漬けて食べたりできます。
また、登熟中の実穂はすりつぶしてドレッシングなどの風味づけに使えますし、完熟した実はエゴマ油に使えます。
自生するぐらい、強健で栽培容易なエゴマ、一度育ててみてはいかがでしょうか。
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