鉢やプランターを使ったコンテナ栽培は、庭先やベランダなど小さなスペースでできるので野菜を育てやすいですよね。
また、移動させることも簡単にできるために、手軽な家庭園芸として広く親しまれています。
コンテナ栽培の良い土の条件は基本的には畑の場合と同じです。しかし、通気性と水はけのよさは重要です。
この記事では、コンテナ栽培で野菜を育てる際のコツについてまとめています。ぜひ参考にしてください。
コンテナでは根の張る場所が狭い
コンテナ栽培とは、プランターや鉢など移動できる器の栽培です。
したがって、畑での栽培とコンテナ栽培とでは、根の環境に大きな違いがあります。
コンテナ栽培では根の張る空間が限られているため、肥料分も水分も酸素も不足しがちになるのです。
根は養分と水を吸収して茎、葉に供給しています。
根の活動エネルギーは、葉から供給される炭水化物を呼吸によって参加して取り出しているので、酸素が不可欠です。
プランターの場合は、根同士が酸素を奪い合って、どうしても酸素欠乏になりやすく、また、根はプランターの中でも比較的空気が多い庭や周りに張っていくので、老化・衰弱しやすくなります。
根が衰弱すると植物の下葉から枯れていってしまいます。
用土は水はけが重視
コンテナ栽培では培養土が少なく、プランター内の温度が上昇しやすいため水やりが不可欠です。
しかし、コンテナ栽培で多いのは、水不足によって枯らしてしまうことと、逆に水の与えすぎによる根腐れです。
水やりの回数を減らすためには水持ちの良い粘土質の土を多く配合すれば良いのですが、粘土質の用土は粒子のすき間が少なく酸素不足に陥ってしまいます。
また、土の中がいつも水分の多い状態だと根が伸びません。
水がはけて土の中に酸素が多くなると根が伸び、肥料を吸収する細根やこん毛も発達します。
したがって、乾湿の差をつけて、表土が白く乾いたら十分に水を与えることがコツで、用土は水はけを重視すると良いでしょう。
こまめに追肥する
しかし、水やりの回数が多いと肥料が流れやすいため、こまめに追肥する必要があります。
一度にたくさん与えても肥料分を保てる量が限られているので肥やけしてしまう恐れがあります。
追肥には薄い液体肥料か、効き目が緩やかな緩効性肥料を置き肥として施すと良いでしょう。
また、観葉植物のような永年植物では、一年ごとくらいに老化した根を切り、新しい培養土に植え替えると新しい根を張ります。
古い用土に手を加えて、根を管理したいです。
おわりに
この記事では、プランター栽培の特徴をまとめました。
通気性と水はけの良さに気をつけてこまめに水やりをすることが大事です。
それでは、プランターに入れる土にはどのような種類があり、どんな特徴があるのでしょうか。
下記の記事に一覧にしてまとめていますので、気になる方はどうぞ。