仕立て方

【家庭菜園】トマトのUターン栽培|誘引の仕方【決定版】

トマトのUターン栽培|効果

基本の仕立てと同じ主枝1本に仕立てますが、主枝が支柱の高さに達しても摘心せずに、反対側に垂らすように伸ばす仕立て方です。

トマトの枝はねじりに強いので、株をつぶし、折れないように丁寧に捻枝(枝を捻って曲げること)をします。通常の仕立てだと収穫は5〜6段止まりですが、摘心しないので10段以上も可能です。

ただし、栽培期間が長くなる分、定期的な追肥で株疲れを防ぐ必要があります。

中玉、ミニに向く仕立て方です。

Uターン仕立て効果

○主枝1本仕立ての発展型なので、整枝が簡単

○基本の仕立てから、生育具合をみて切り替えることができる

○10段以上の収穫が可能になるので、長期収穫ができて多収になる

トマトのUターン栽培|方法

①わき芽をすべて取り、主枝1本仕立てに

株のわきに立てる支柱は、荷重がかかっても安定しやすく、風に強い合掌式が向きます。交差した所の上に支柱を橋に渡してひもでしっかりと縛ります。

植えつけ時は2条植えにして、すべてのわき芽を摘み取る主枝1本仕立てにします。

はじめから2条のうち片方にしか植えない場合、同じ側でなく交互に植えると葉が込み合わないです。

②長期栽培に耐えうる追肥をする

1条植えの場合は、すべての株をUターンさせて良いです、ただし、大玉の場合は1段目の果実がピンポン玉になったら、中玉、ミニの場合は果実が大きくなり始めたら追肥を始め、株疲れさせないよう、以後2週間おきに追肥します。

③向かい合う株のうち1つを引き抜く

主枝はところどころひもで誘引していきます。2条植えにしたすべての株をUターンさせると茎葉が混み合うので、向かい合う2株のうち生育の良い方を残し、もう一方はUターンさせる前の段階で引き抜き片付けます。

④主枝が支柱を超えたら捻枝する

主枝が支柱を超えたら捻枝して、反対側に枝を垂らします。捻枝をするのは、株に水分が少なく、枝がしんなりしている午後が適しています。捻枝する部分は、ポキっと折れてしまわないように、指でつぶしてから捻ると良いです。

⑤下葉はどんどん取る

トマトは下3つの葉っぱから養分を得ているので、4枚目の葉っぱはかき取っても問題ありません。また、黄色くなった下葉や、収穫の終わった果房より下の葉は適宜かき取ります。風通しと日当たりが良くなり、病害虫の防除にも効果があります。

⑥わき芽が多ければ摘み取る

トマトのわき芽(芽かき)
トマトのわき芽(芽かき)

Uターン後はわき芽の出が弱いことが多いので、主枝は放心して良いです。ただし、草勢が強くわき芽がたくさん出てきた場合は、早めに摘み取り、主枝1本に整枝します。