仕立て方

【家庭菜園】カボチャの仕立て方|3本仕立て【決定版】

カボチャの仕立て方|概要

西洋カボチャは、親づるの節に雌花がつきやすいので、親づると子づる2本を伸ばす3本仕立てが適しています。

株元から4〜6節までの子づるを摘み取り、その先に出る強い子づるを2本残します。

着果するまでのわき芽を摘み取り、着果後はつるを放任します。

生長の早い親づるからは、早い時期に第1果が収穫できます。

訪花昆虫が少ない時期は、雌花が咲いた早朝に人工授粉をして、確実に着果させます。

吸肥力が強く、肥料が多すぎるとつるぼけを起こして雌花のつきが悪くなるので、追肥は第1果がこぶし大になるのを待ってからです。伸びた根の先のいちに見当をつけて追肥しましょう。2回目以降の追肥は、1番果がとれたタイミングで1回目と同様の追肥をおこないます。以後、株の勢いが弱いと感じた時に、適宜、追肥します。

カボチャは、つる1本につき1〜2個、1株で3〜5個の収穫が目安です。

つるの伸びが旺盛なので、1株で2m四方程度の面積を用意しましょう。

カボチャは生育初期は高温を保つ必要があるため、マルチを張ると地温が上がるのでオススメです。

カボチャの親づる・子づる3本仕立て|方法

①株元から4〜6節の子づるを摘み取る

株元から4〜6節めまでの子づるは、養分を株の充実に回すためにつけ根から摘み取ります。

②親づる1本と子づる2本の3本に仕立てる

子づるが伸びてきたら、元気のよいもの2本を残してほかを切り取り、親づるを加えた3本仕立てにします。以後、親づる1本と2本の子づるを「メインのつる」とします。

③着果節より前のわき芽を摘み取る

雌花が咲くまで、メインのつるから出るわき芽を摘み取ります。第1果が着果したら、あとは放任します。

つるが混み合った所は適宜、整理し、蒸れるのを防ぎます。

④人工授粉

低節位に咲く雌花は奇形や小ぶりになりやすいので、第1雌花を避けて第2、第3雌花に着果させるのが基本です。雌花が咲いたら早朝9時までに人工授粉し、近くに授粉日を記したラベルをつけておくと、収穫の目安になります。数日後、着果が失敗して幼果がしなびたり、黄変して落ちたりしたら、4〜5節後に咲く次の雌花に人工授粉をします。

人工授粉の練習として第1雌花に着果させても良いです。

⑤つる1本につき1〜2個に摘果

つるが伸び始める前にマルチを剥がし、つるや葉の傷みを防ぐために株の下にワラを敷き、つるを均等に広げます。

1番果がこぶし大になったら、ワラの上やつるの先に追肥します。

収穫の目安はつる1本につき1〜2個です。それ以上着果した時は、小さいうちに摘果します。

⑥全体を色づかせる「玉直し」

果実が地面に接した部分は日が当たらないために黄色いままなので、色づき始めたら果実を転がして接地面を変え、全体にまんべんなく着色させる作業をおこないましょう。この作業を「玉直し」といいます。玉直しをしないと見栄えは悪くなりますが、食味には影響ありません。強くひねるとヘタが折れてしまうので注意します。

⑦収穫

授粉日から40〜50日後、品種ごとの熟期になったら収穫します。ヘタが黄褐色になり、コルク状にひび割れてくるものも目安になります。

収穫後、1〜2週間冷暗所に置いて追熟させると、デンプンが糖分に変わって甘みが増します。

カボチャの仕立て方まとめ

○株元から4〜6節までのわき芽を摘み取る

○親づると、勢いの良い子づる2本に整枝する

○梅雨明け前後に株の下にワラを敷いて、つるを均等に広げる

○着果節までの子づる、孫づるを摘み取る