害虫一覧

キアゲハの生態と被害、防除・駆除の方法【決定版】|パセリなど

1.キアゲハの被害

キアゲハの幼虫とパセリ

キアゲハはアゲハチョウ科に分類されるチョウの一種で、キアゲハの幼虫はセリ科の植物を食べて育ちます。

野山では、セリ、ボウフウ、シシウドなどを食べていますが、家庭菜園で育つニンジンセロリパセリミツバも大好物です。

成虫は畑に飛来し、セリ科の野菜に卵を産みつけます。

ちなみに、孵化してからサナギになるまでは2〜3週間で、この間に幼虫は大量の葉を食べます。

葉が食害されて穴があいていたら、周辺に幼虫がいないか確認します。

老齢幼虫は特に食害する量が多いです。

りぐ

多くは集団で発生することはないですが、アシタバなどではキアゲハが集団で加害することがあります。

2.キアゲハが発生しやすい野菜・植物一覧

人参、パセリ、セロリ、ミツバ、アシタバ、ディル、フェンネルなど

3.キアゲハの生態

キアゲハの幼虫

キアゲハは全国各地で見られ、成虫は花の蜜を吸って生きますが、幼虫はセリ科の植物を食べて育ちます。

中間地になると4月になるとキアゲハの成虫が舞い始めます。

これは晩秋にサナギになって冬を越し、春に羽化した個体です。

パートナーを見つけて交尾すると、卵をセリ科の植物に産みつけます。

孵化した幼虫はセリ科の植物の葉を食べて育ち、やがてサナギとなり羽化して成虫となります。

こうしてキアゲハは4〜10月に3〜4回発生を繰り返します。

4.キアゲハの防除・対策

防虫トンネル

4〜10月、セリ科野菜の畝を防虫ネットのトンネルで覆って産卵を防げば、食害を受けることはありません。

また、セリ科の野菜とアブラナ科の野菜を混植すると、産卵を抑えることができます。

ただし、近くにセリ科の野菜がなければ舞い戻ってきて産卵される可能性はあります。

5.キアゲハ駆除の方法

キアゲハの幼虫

発生したら

体が大きいので見つかりやすく、見つけたら捕殺しましょう。

成長すると薬剤が効きにくくなるため、幼虫が小さいうちに対処します。

効果のある薬剤・農薬

幼虫の発生時にゼンターリ顆粒水和剤を植物全体に散布しましょう。

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おわりに

この記事では、キアゲハの被害・生態・防除方法について紹介しました。

下記では、他にも様々な野菜の病気・害虫についてまとめていますので、コチラもあわせてご覧ください。