鎌は除草が目的か、それとも作物の刈り込みなどをメインに使用するかによって、使う鎌の形状が変わってきます。
また、片手で使用するので、重さや柄の長さなどが使いやすいものかどうかを実際に手に持ってみて、確認して購入することが大切です。
鎌の特徴と様々な鎌の種類とそのオススメをまとめています。
鎌の用途と特徴
鎌は古くから使用されていた手用農具で、収穫から除草まで刈り取る作業には欠かせないため、それぞれに適応するように形状が変化しています。
鎌は大きく分けると片手で使用する「片手鎌」と両手で使う「大鎌」に分けられます。
農作業用は大半が小ぶりの片手鎌になりますが、斜面や広い面積の草刈り作業では、立ち姿で両手を使う柄の長い大鎌(造林鎌)が使われます。
また、刃の形状から「普通鎌」と「ノコギリ鎌」に区分されます。
刃の形には、片刃と両刃があり、両刃のものは、右利き、左利きともに使用できますが、片刃のものは利き手使用のみです。
引く方向も手前に決まっています。
鎌の種類【決定版】
草刈り鎌
刃の幅が広い鎌で、刈る対象となる植物によって、薄刃(草刈り鎌)、中厚刃(小枝払い鎌)、厚刃(枝払い鎌)に分かれます。
ノコギリ鎌
ノコギリ刃なので切れ味がよく、作業もしやすいです。
稲刈り以外に、野菜の収穫や除草の際にも使用できます。
木鎌
指ぐらいの太さの枝まで切れる鎌で、木鎌の大半は厚鎌になっています。
柄の元にコブがついており、これは力を入れて鎌を振り下ろした際に、持ち手から柄が抜けないようにするためについています。
ねじり鎌
除草用のもので、主に東北、北陸、信越理法で草削りに使用されてきました。
刃部が柄込みに対して多少捻れているのが特徴です。
握り手と地面の間に空間ができ、手や腕に負担をかけないように工夫されています。
三日月鎌
主に草刈り、稲刈り用に使用されます。
薄刃、中厚刃、厚刃があります。
小鎌
刃渡り約8cm前後の小ぶりの鎌で、雑草の根元を土の表面ごと削り取るように除草します。
狭い場所でも小回りがきき、刃先が尖ったものは土に差し込んで、地中に深く伸ばしている根を切り取るのに重宝します。
大鎌
斜面や広い面積の草刈りに用いられます。
長い柄を両手で持ち、鎌を左右に払うように動かして使用します。
穴あき鎌
刃の部分に穴が空いている鎌です。
穴があいている分軽量になっているために振りやすく、長時間使用でも疲れないのがメリットの鎌です。
野菜切り鎌
ノコギリ刃の形状で草や野菜に食い込みやすいため、シャープに切れる鎌です。
玉ねぎ鎌
刃の部分が小型で先が尖っているので、狭いところでも使いやすいです。
文字通り、玉ねぎの収穫に適しています。
おわりに
この記事では、鎌の用途と特徴、鎌の種類について紹介しました。
一度購入すると当分は買い換えることがなく、使用頻度も高いのが鎌です。
どうせなら長く使える良い鎌を購入し、また、使用用途によって使う鎌を変えるようにしましょう。
下記では、他にも野菜づくりに欠かせない基礎知識についてまとめています。