よく言われるコンテナ栽培の「コンテナ」には、一般的に鉢とプランターがあります。
材質は主に素焼きかプラスチック製か、いずれかを選ぶことによって、用土の配合を変えていく必要があります。
この記事では、鉢とプランターの種類と特徴、選ぶ時の注意点をまとめています。
この記事を読むことで、鉢とプランターを選ぶ基準がわかるようになりますよ。
用土の種類や特徴、配合の調整について知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
コンテナの種類と長所・短所
コンテナの種類と長所・短所を下記に一覧にまとめました。
コンテナの種類 | 長所・短所 |
プランター、プラスチック製の鉢 | 安価で壊れにくいが水はけが悪い |
化粧鉢、ウッドコンテナ | 水はけが良いが重くて壊れやすい |
駄温鉢、素焼き鉢 | 水はけが良いが、重くて壊れやすい |
肥料袋、トロ箱 | 廃物処理ができ、容量が大きいが、見ばえ、排水が悪い |
鉢やプランターの底の排水孔は、排水だけでなく空気の取り入れ口でもあるので、目づまりに注意しましょう。
素焼き鉢の場合は低温で焼いているので、密度が低く見えない穴が無数にあります。
そのため、鉢の壁面に水が浸透し、外壁から徐々に蒸発していくため、水はけが良いという長所があります。
最近は、軽くて安価で壊れにくいプラスチック勢の鉢やプランターが主流になっています。
しかし、プラスチック製は透水性がないので、水はけがとても重要です。
鉢の底3分の1程度までゴロ石を入れ、その上に培養土を入れます。
土の表面とコンテナの淵までは3〜4cmのウォータースペースをとっておくことも大切です。
植物の生育に合わせて鉢替えをする
大きな鉢で培養土が多い方が水もち、保肥力がよく、植物は大きく育ちます。
しかし、小さな苗のうちから大きな鉢に植えると、鉢の中心部は温度が上がりにくく、水や空気も入りにくいため、根は鉢の周囲に張ってしまって、中心部に伸びていきません。
鉢全体に根を張らせるために育苗ポットから中鉢へ、中鉢から大鉢へ、と植物の生育に合わせて植え替えをしましょう。
植え替え時期の目安としては鉢底の排水孔から白い根が出てきたら鉢替えの適期です。
鉢から抜いてみると、全体に張り詰めています。
鉢替えが遅れると根が老化して生育が落ちてしまいます。
植物と鉢の大きさの関係
コンテナの大きさは、植物の生育や草丈に合わせて決めていきます。
根は地上部を支える役割があるので、通常は地上部が大きくなるものには大きな鉢が必要になります。
トマト、ナス、キュウリなどの夏野菜を初めて栽培する人は、これら果菜類の生育期間が長く、根も太く深く張るので、肥料や水の吸収量がとても大いいことを留意しておいてください。
およそ一株あたり10〜20ℓの培養土が必要になってきます。
葉菜類でも大きくなるハクサイやキャベツや、ダイコン、ジャガイモなどの根菜類も深さが必要のため、10ℓ以上の培養土が必要になってきます。
しかし、小さな鉢に植えて、あえて小さく育てるというのも鉢植えの一つの工夫です。
例えば、地植えだと2m以上にも生長するヒマワリを、5号鉢に植えると20cm前後の丈で、小さなヒマワリの花が咲きます。
おわりに
この記事では、鉢・プランターの選び方について解説しました。
作物によって鉢・プランターを選び、徐々に大きなものに変えていく、というのが基本になってきます。
しかし、上記で述べたヒマワリにあるようにあえて小さなものを選ぶというのも良いです。
大切なのは、「あなたがどういったものを育てたいか」ということを基準において選ぶことです。
鉢、プランターを選ぶことも大切ですが、その育てたい作物にあった用土を選ぶことも大切になってきます。
下記に用土の種類と特徴を一覧にしてまとめましたのでこちらもあわせてご覧ください。