仕立て方

【家庭菜園】トマトの主枝更新|更新剪定の仕方【決定版】

1.トマトの主枝更新仕立て|効果

秋トマトの収穫
秋トマトの収穫

トマトは高温と多湿が苦手で、通常、8月になると良い実がならなくなります。そこで、主枝を切り戻して株をリフレッシュさせ、秋の初めにもう一度収穫することができます。

暑さが一段落すると草勢が回復し、秋トマトが楽しめるようになります。

ただし、株の状態によっては草勢が回復しないこともあるので、敷きワラをして地温の上昇を抑えることで、株の衰弱をできるだけ防ぎましょう。

トマトの主枝更新仕立て効果

○主枝から側枝へのリレー栽培で、霜が降りるまで長く収穫できる

○夏・秋の2期収穫するので、畑や株の再準備が不要

○栽培中期に出たわき芽を生かすため、最後まで生育が旺盛

2.トマトの主枝更新仕立て|方法

①主枝1本で仕立て、支柱の高さで摘心

トマトの摘心
トマトの摘心

夏の収穫までは、基本の仕立て方と同様です。主枝が支柱の高さに届いたら摘心します。主枝を摘心するとわき芽が旺盛に伸びるようになり、一度摘み取った所からもふたたび出てきます。

②勢いのよいわき芽を伸ばす

7月上旬〜中旬、下の方から伸びるわき芽の中から元気のよいものを、予備を含めて2本残し、ほかを摘み取ります。地際から伸びたわき芽は摘み取ります。主枝に実るトマトは順次収穫していきましょう。

③わき芽を誘引する

勢いのよいわき芽を、新たな主枝として伸ばします。日がたっぷり当たるよう、育てるわき芽を株の外側に引き出し、折れないように主枝と支柱で緩めに誘引します。

④土壌環境を整える

定期的な追肥
定期的な追肥

地温の上昇を抑えるため、高温期には、ポリマルチを剥がします。場合によっては、株元に敷きワラや刈り草マルチをするとよいです。定期的な追肥で肥料切れを防ぎ、病害虫防除を徹底しましょう。

⑤主枝を切り戻す

トマトの摘心
トマトの摘心

8月中旬〜下旬、よい実がならなくなったら、育てていた2本のわき芽のうち、勢いよいものを1本残し、予備のわき芽を切り取ります。わき芽より上の主枝を、わき芽を傷つけないようにして注意して切ります。

⑥再び1本仕立てに

残した側枝(わき芽が成長したもの)を新しい主枝とし、1本仕立てで支柱に誘引します。新しい主枝から出たわき芽と黄色くなった下葉から出たわき芽と黄色くなった下葉は適宜切り取り、風通しと日当たりをよくします。以後、秋の収穫期を迎えたら、夏と同様に収穫していきます。

枯れた下葉は切り取りましょう。