自然農薬

【自然農薬】海藻の煮汁でアブラムシを防除|作り方【画像付き】 

1.海藻の煮汁|効果

海藻

アリは野菜に害を直接及ぼしませんが、アブラムシと共生関係にあるので厄介な虫です。

アリがアブラムシを天敵から守って世話をするため、アリがいるうちはアブラムシ被害が収まらずむしろ広がります。

アリ対策に有効なのが海藻の煮汁です。

海藻を水で煮込んでドロドロした煮汁をつくり、地面にまいておきます。

すると、アリは煮汁に足を取られて進めません。

アリとアブラムシがついている野菜の株元の周囲をよく観察して、アリの侵入経路を遮断するように煮汁をまきましょう。

アリは野菜に登ることができず、アブラムシとの共生関係はストップされます。

りぐ

結果的に、アブラムシを防除できます!

煮汁づくりには、海岸に打ち上げられた海藻を拾ってくるか、乾燥フノリを購入して利用します。

ざっと水洗いをして塩分を流し、20分くらい煮込んでそのまま冷ましたらできあがりです。

また、海藻はミネラルを豊富に含み、海岸部の農家では昔から良質な堆肥材料として利用されます。

海藻の煮汁を畑で使うと土づくり効果も上がるメリットがあります。

・海藻ひとつかみをグツグツ煮てつくる

・野菜の株元にまいてアリ対策

・アリがいないとアブラムシ退治がラク

2.海藻の煮汁|作り方

【準備物】

○海藻‥‥適宜(1〜2つかみ)

○水‥‥適宜(1〜2ℓ)

①海藻を鍋にひとつかみ

海藻を鍋にひとつかみ

水洗いした海藻を鍋にひとつかみ入れます。塩抜きなどはしなくて大丈夫です。

海藻が手に入らない場合は、ワカメやフノリを購入してつくると良いです。

②20分煮込む

海藻を20分煮る

鍋に水を半分ほど注いで、火にかけます。

水と海藻が多いと吹きこぼれるので注意しましょう。

やけどに注意して弱火でフツフツと煮込みます。

③自然に冷ます

海藻を冷ます

火を止めたらそのまま置いて、自然に冷めるの待ちます。

冷めたらできあがりで、すぐに利用できます。

バケツに移して置いておくと良いです。

④オススメはフノリ

海藻の煮汁づくりの材料には、フノリがオススメです。

煮込んだときのネバネバ具合が群を抜いています。

岩場の浅いところで採取するか、乾燥フノリを購入します。

3.海藻の煮汁|使い方

海藻の煮汁

アリが野菜によじ登ってこないように、野菜の株元の周囲に海藻の煮汁をまいておきます。

それでもアリは賢いもので、しばらくすると隣の株から枝つたいに、あるいは支柱やネットを伝うなどして、とにかく別の経路を探しては野菜に登ってきます。

防除のポイントは、アリの通り道をよく観察して煮汁をまき、通り道を完全に遮断することです。

りぐ

煮汁は、お玉を使うとまきやすいです。

おわりに

今回は、海藻の煮汁の作り方や使い方について紹介しました。

下記には、他にも20種類以上の自然農薬をまとめていますのでこちらも参考にしてください。