1.症状と被害
スミレやカンキツ類に多く見られ、かさぶた状の傷ができます。
はじめ葉や茎、幼枝などに、小さな白や褐色の丸い斑点が多数現れます。
しだいに斑点が約2〜3ミリなると真ん中が灰白色に、周囲が赤褐色や緑色のレリーフのようなかさぶた状になります。
葉の場合、病気が進行すると病斑点が破れ、穴があいてきます。
枝は病斑により、ねじれや縮みが出て変形してしまいます。
特に温州みかんでは被害が甚大で、生育の盛んな5月下旬ごろまでに感染してしまうと若い果実や葉にイボ状の突起が出て、のち8月ごろまでに感染するとかさぶた状の傷になります。
2.そうか病にかかりやすい野菜・植物一覧
ウメモドキ、柑橘類、ザクロ、ジャガイモ、スミレ類、タラノキ、ハゼノキ、ミズキ類、ヤツデ、ラッカセイなど
3.原因と伝染経路
病原菌は糸状菌(カビ)の一種ですが、詳細な発生生態については明らかにされていません。
病斑部にできるかさぶたが胞子のもとで、このまま越冬します。
春を迎え新しい葉が開くころ雨滴によって胞子を飛散させたり、昆虫類の体に付着させたりして伝播するものと考えられます。
4.防除・対策
雨によって広がるために、ビニールなどで雨をさえぎり予防します。
伝染源となる病斑のある枝や葉を取り除き、落葉にも被害葉が含まれている可能性もあるので集めて焼却処分しましょう。
5.治療方法
発病したら
被害を受けた葉や果実は早めに取り除き、落ち葉や落ちた果実も処分しましょう。
効果のある薬剤・農薬
発病してから薬剤での治療はできないので、柑橘類は初夏から夏の間、10日おきにベンレート水和剤などの殺菌剤を予防的に散布します。
おわりに
この記事では、そうか病の原因と防除方法についてまとめました。
下記では、他にも様々な野菜の病気・害虫について一覧にしてまとめていますので、コチラもあわせてご覧ください。