病気一覧

てんぐ巣病の原因と防除・治療方法|ソメイヨシノ、ツツジ、バラなど

1.症状と被害

葉の先が細く枝分かれし、ほうきのようになり、また、枝や梢の途中に小さいこぶができ、そこから細い小枝がたくさん発生します。

これらはしだいに広がって多数の枝が密生した鳥の巣のようになります。

病巣の枝は花をつけずに、正常な枝より早い時期に小さい葉を多数つけ、その後しばらくすると葉の緑から褐色に変化して萎縮します。

葉裏を見ると灰白色や白色の粉で覆われています。

発病してもすぐに枯れることはないですが、周りの樹木全体にも伝播していき樹木全体が病巣化してしまいます。

りぐ

一般に病巣の寿命は短いですが、その部分は折損しやすくなるので別の病気を併発しやすくなり、樹勢が著しく衰えます。

2.てんぐ巣病にかかりやすい野菜・植物一覧

アスナロ、カンバ類、サクラ類、ササ類、サワラ、シイノキ類、ツツジ類

3.原因と伝染経路

てんぐ巣病

病原菌は糸状菌またはファイトプラズマ(細菌の一種)です。

病巣の葉の裏面に生じた灰白色や白色の粉状の胞子が、雨の滴に溶け込み飛散して伝播します。

その後の感染経路や発病までの経路などは明らかではないです。

りぐ

新芽の組織から侵入した病原体が、組織の中で越冬し翌春に発生させます。

4.防除・対策

冬、茂りすぎた枝を剪定して、風通しをよくし、症状を確認したら早く見つけて切り取る方法が確実です。

5.治療方法【薬剤・農薬】

発病したら

発生したら、病巣の小さいうちに冬〜早春に、細かく枝分かれした部分を基部のこぶも一緒に切除することが大切です。

3年くらいは続けて切除を繰り返し、見落としなく感染源を除去します。

効果のある薬品・農薬

薬剤散布による有効な予防法はないので、枝を切ったら切り口には感染を防ぐために、必ずトップジンMペーストなどを塗りましょう。

おわりに

この記事では、てんぐ巣病の原因と防除方法について紹介しました。

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