コウサイタイは早春に伸びる、紫紅色の花茎(ナバナ)を収穫して食べる野菜で、クセがなく、アスパラガスのような甘みがとても美味しいです。
この記事では、コウサイタイの育て方・栽培方法についてまとめています。
コウサイタイについて
秋まきでは、早春の頃から次々ととう立ちし、1株当たり20〜30本の花茎を収穫できます。
露地栽培(育苗):種まき9月上旬〜下旬、植えつけ10月上旬〜下旬、収穫12月中旬〜3月下旬
露地栽培(直まき):種まき9月上旬〜下旬、収穫12月中旬〜3月下旬
葉や花茎は「紅菜苔」の名の通り、紫紅色で、濃黄色の可愛らしい花は鑑賞向きでもあります。
良い花茎を収穫するためには、とう立ちする頃の水きれに注意し、マルチングをして栽培しましょう。
暑さには弱いですが、低温には比較的良く耐え、低温に合うほど色が濃くなります。
収穫は、手で折れるところで花茎を摘み取り、再びわき芽が伸びてくるので、順次収穫します。
コウサイタイは品種の分化がないので、コウサイタイ(紅菜苔)の名で市販されているものを求めて栽培しましょう。
紅菜苔(トーホク):茎が紅色の中国野菜。次々と出る花茎は風味があり、歯ざわりがよくておいしい。
畑の準備・種まき
まずは、畑の準備からで、種まきの1ヶ月前くらいに多めの苦土石灰をまいて、よく耕します。
種まきの2週間くらい前に、溝の長さ1mあたり、堆肥4〜5握り、油かす大さじ5杯、化成肥料大さじ3杯の元肥を施しましょう。
茎の太い良品を収穫するには、良質の堆肥を十分に施すことが大切です。
コウサイタイをそろって発芽、生育させるために、まき溝の底面を平らに丁寧につくります。
株間は30cmで種まき、間引きし、本葉2〜3枚の1本仕立てにします。
育苗の場合は、育苗箱を利用して条まきする。本葉2枚の頃、3号ポリ鉢に上げ、本葉4〜5枚の苗に仕上げる。
幅60cmの畝に、株間30cm、条間40cmで植えつける。
摘心・追肥・土寄せ・収穫
主茎は花が咲いたら早めに収穫してわき芽の発生を促します。(摘心)
追肥・土寄せは2回に分けておこない、1回目は、最初のとうを摘み取った後、株間に1株当たり油かす大さじ2分の1杯をばらまいて軽く土と混ぜます。
2回目は、第1回から15〜20日目に畝の両側にまいて、クワで混ぜながら土寄せします。
とう立ちし始める頃から水やりを入念におこない、育ちが十分でなければ液肥を加えます。
収穫は、2〜3輪開花した頃、茎を20cmくらいの長さに折り取り利用します。
茎を折り取ると再びわき芽が伸びてくるので順次収穫します。
1株から40〜50本収穫できます。
おわりに
上述した通り、コウサイタイは1株から40〜50本とたくさん収穫できますし、市場でもあまり出回っていない野菜です。
ものは試しに、1株〜2株、家庭菜園のすみっこで育ててみてはいかがでしょうか。
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