骨粉とは?その特徴
骨粉にはいくつかの種類がありますが、広く流通しているのは、ブタやニワトリなどの骨を高温の蒸気圧で処理したのち、乾燥させ、粉砕した蒸製骨粉です。
原料や製造法により、成分量に違いがありますが、約20%のリン酸を含んでいます。含まれているリン酸は、根や微生物が分泌する有機酸に少しずつ溶ける「く溶性」です。効果がゆっくりと現れ、長続きするため元肥に使います。
なお現在、牛骨粉はBSEの関係で製造法などが厳しく制限されているためほとんど出回っていません。
骨粉の使い方と注意点
骨粉は単独で使われることはありません。油かすなどと併用して、リン酸を補うために使われることが多いです。
ゆっくりと溶け出すので、作付けの1ヶ月前には土に混ぜます。早く準備ができないときには、すぐに効果が現れる過リン酸石灰や草木灰を併用すると良いでしょう。効果を早く出すために、分解の早い顆粒タイプを使う、有機酸を出す微生物を増やすために、堆肥と混ぜて施すといった方法もあります。
また、他の有機物と発酵させてボカシ肥にすれば、吸収がよくなります。
オススメの骨粉
特に、果菜類には骨粉でリン酸を補いましょう。骨粉はボカシ肥料の材料に使うとよく、より効果的に野菜に吸収されます。ホームセンターなどで「BSE(狂牛病)問題対応」と記された商品を入手できます。オススメは「不知火リン酸」豚骨を高温で熟成させたリン酸肥料です。
○リン酸主体の有機質肥料。即効性はなく、2作目、3作目でゆっくり効いてくる。
○骨粉が含むリン酸は、野菜の根や微生物が出す有機酸によって溶かされて根から吸収できる緩効性。畑に施すときは、堆肥と混ぜると効きが早まる。施して3〜4週間してから植えつけ。
○リン酸が早めに効く有機質肥料を元肥に併用するのがオススメ。
○骨は、堆肥やボカシ肥の材料するのもオススメ。発酵させると早く効くようになる。