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ネキリムシの生態と被害、防除・駆除の方法【決定版】|エンドウなど

1.ネキリムシの被害

ネキリムシの被害

ネキリムシは、カブラヤガやタマナヤガなどの幼虫の総称です。

ネキリムシは雑食なので、あらゆる植物を食べ、肥料過多など野菜の栄養状態に関係なく、近くにエサになる植物があればそれを食べます。

苗が地際でかみ切られ、横倒しになったり、切られた葉などが土の中に引き込まれたりします。

根を切られたように見えるため、通称「ネキリムシ」と呼ばれます。

双葉が出た頃の苗を食害されてしまうのは、他にエサになる植物がいないからです。

草を綺麗に取った畑はネキリムシの被害が出やすくなります。

ネキリムシは食欲が旺盛で、1匹で4株から5株くらいは苗の胚軸あたりをかじります。

りぐ

美食家でもあり、元気のない苗は食べず、かじって苗の元気がなくなると、他の苗へ移ります。

2.ネキリムシが発生しやすい野菜・植物一覧

キク、ダリア、バラ、パンジー、チューリップ、エンドウ、キャベツ、キュウリなど

3.ネキリムシの生態

ネキリムシ

ネキリムシの成虫は葉や茎に産みつけ、幼虫は孵化すると土に潜ります。

幼虫は夜行性で、日が暮れてから夜中に地上に現れて地際の茎葉を食害します。

朝には土の中に引き上げるので被害だけが目につきます。

土の中で越冬した幼虫やサナギが春になると成虫になって活動をし始め、4月ごろに雑草や植物の地際の古い枯葉に1〜2個ずつ産卵します。

春の卵がかえる5〜6月は多く発生し、そして、7〜8月にまた産卵時期を迎えます。

りぐ

そのため、9〜11月はもっとも被害が多くなります。

4.ネキリムシの防除・対策

草生栽培(除草剤などを使用せず、あえて雑草などを生えさせた土壌でみかんを育てる栽培方法)であれば、エサになるものがたくさんあるので被害を防ぐことができます。

草生栽培の場合は、野菜を植えつける部分だけ草をのぞき、種をまいたり苗を植えます。

野菜の周囲の雑草はこまめに刈り取って、畝や通路に伏せていきます。

耕起栽培であれば、産卵させないのが一番の防除方法です。

成虫は4月と7月〜8月に産卵するので、その時期に草も野菜もないまっさらな状態を作れば、産卵することができません。

本葉3枚くらいまでの苗は食べられてしまいますが、それ以上大きくなると茎がかたくてかじれませんので、本葉4枚以上の苗を定植すれば安心です。

5.ネキリムシ駆除の方法

発生したら

かじられた苗の周りの土を掘って、よく探しましょう。

行動範囲が広いので、放っておくと隣の畝へ移動します。

効果のある薬剤・農薬

オルトラン粒剤デナポン5%ベイトなど、該当する植物に登録のある薬剤を、苗の定植時や幼虫の発生初期に株元にまきます。

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キャベツや、白菜、大根、ネギなどはネキリベイトを種まき後、植えつけ後にまいて、誘引して食べさせて退治します。

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おわりに

この記事では、ネキリムシの被害・生態・防除方法などについて紹介しました。

下記では、他にも様々な野菜の病気や害虫について一覧にしてまとめていますので、コチラもあわせてご覧ください。